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人生を決めてしまう大きな力とは?

「早い思考」と「遅い思考」

「早い思考」
・自動的に高速で働く。
・努力はまったく不要か、必要であって僅か。
・自分がコントロールしてる感覚はない。
【例】
・二つの物体のどちらが遠くにあるかを見て取る。
・突然聞こえた音の方角を感知する。
・声を聞いて敵意を感じ取る。
・2+2の答えを言う。
・簡単な文章を理解する。
…etc

これらの活動は完全に自動に行われています。いわば、自動操縦モードです。

速い思考は、動物に共通する先天的なスキルが含まれている。すなわち人間は、周囲の世界を感じ、モノを認識し、注意を向け、損害を避け、蜘蛛を怖がるように生まれついているのです。

「遅い思考」
・複雑な計算など頭を使わなければできない困難な知的活動にしかるべき注意を割り当てる。
・選択、集中などの主観的経験と関連づけられる。
【例】
・レースでスタートの合図に備える。
・人が大勢いるうるさい部屋の中で、特定の人物の声に耳を澄ます。
・意外な音を聞いて、何の音か記憶をたどる。
・納税申告書を記入する。
・複雑な論旨の妥当性を確認する。
…etc

遅い思考の働きはきわめて多種多様だが、共通する特徴がひとつあります。それは、注意力を要することです。注意が逸れてしまうとうまくいかない。その態勢が整っていなかったり、あらぬ方向に気が散っていたりしたら、全然できないか、できてもうまくやれない。

マシュマロテストと二つの思考の関係性

マシュマロテストは、4才の子供にマシュマロを与え、15分我慢できたら、もう一個マシュマロをあげるという自制心を測った実験である。大人になったとき、15分我慢できた子は我慢できなかった子よりも、優れたライフスタイルを手に入れていました。この結果より、自制心は人生の成功に大きな役割を担っていることが確認されています。

このマシュマロテストからも分かるように、「どうしてもマシュマロが食べたい」というのが速い思考。その欲望から何とか注意を逸らして欲望をコントロールする力が遅い思考。速い思考に流されて、マシュマロを食べてしまった子は、大人になっても、自制心が効かなかったため、上手くいかなかった。逆に、速い思考に対して、遅い思考を介入させ、速い思考をコントロールできた子は、大人になっても、自制心の力を発揮して、上手くいっている。つまり、人間には2種類の思考が存在することを知り、速い思考に対して、遅い思考を介入させて、欲望をコントロールする自制心を身につけることが人生をより良いモノにするために大切なのです。

結論
本能のまま動くのではなく、理性を使って本能をコントロールすること。その自制心が人生を成功に導く大きな力になります。

#ビジネス #欲望 #コントロール #思考 #成功 #人生 #自制心

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