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【今日のリサゼイトトピック】今日の日本ニュース;基本的信頼感について

「基本的信頼感」;他人からありのまま受け止めてもらう安心感と、自分は他人にとって価値のある人間だと思える自分への信頼感のこと。

生後一年の経験から獲得される自己自身と世界に対する
一つの態度であり,他者に関 しては筋の通 った信頼, 自己に関 しては信頼に値するという単純な感覚
を意味する                                                                                   REF; 弘前大学保健管理センター
田名場美雪 ・佐々木大輔 ・佐藤清子「青年期における基本的信頼感と対人関係」より
発達の第一段階の危機 「基本的信頼対基本的不信」は,乳児期に優勢になる心理社会的危機 (個人
の発達的欲求と文化の社会的期待 とのあいだに生 じる緊張状態)である                                                                                     REF; 弘前大学保健管理センター
田名場美雪 ・佐々木大輔 ・佐藤清子「青年期における基本的信頼感と対人関係」より

乳児期より持っているのはたった2つの感情、『快」か「不快」である。この時に一緒に笑い、不快な時はそれを取り除こうとして挙げるそのポジティブなアプローチが「基本的信頼感」を形成するカギとなっている。

笑いと泣くで表現できる時期を超えると、つまり一人歩きし始めると次のステップが待っている。

やるべきこと、やってはいけない事の遭遇と判断を条件付け的に身に着けるようになる。これを「しつけ」と呼ぶ。

この時期に自分で食べたり、歩いたり、歯を磨いたりしてくるともちろんやってはいけない事もとっさ的にしてしまう。そんな1つ1つのシーンで条件付け的に身に着ける。

その後4歳くらいになると友達と遊ぶ”社会性”が発達し始める。おもちゃの横取り、シェア、などを通しつつ悪いことをしたら誤る、いいことをしてくれたら”ありがとう”と教えられながら友達との付き合い方を学んでいく。

これは実は人間の基本的な基礎でありそれは大人まで、いや死ぬまでの基本である。この基本的ルールが身に就いた子供は、友人との付き合い方もスムーズで周りからも一緒に遊んでもらえるような関係が築きやすいヒトとなるであろうといわれている。つまり社会に出てもそこに溶け込みやすい人間に出来上がるのである。

その後の児童期でその基本的なことから”興味””疑問”が出始める。もっとたくさんのことを知りたい、体験したいという欲求が現れるのだ。

だから小学生の時期は刺激的で様々な体験をしていることが重要である。1つ1つの疑問に対して周りの大人はきちんと教える必要がある。

その後の青年期になると今までのルールに反発的になる。なぜTVは2時間しか見れないのか。なぜこの本を明日までに読まないといけないのか。子供たちはこの時期に反発しつつも自分探しをしているといわれる。自分はどんな人間でどういう風に生きていきたいのか、自我が生まれ意思決定をしながらの時期だ。

自分の意志で生きていることがはっきりしているものは、安定した人格(パーソナリティ)をしている。

そのパーソナリティを不安定にさせるのがコンプレックスや劣等感といったマイナスな考え方である。

それを左右させるのは社会的経験だ。子供であろうと大人であろうと自分の家から外に出て、様々なヒトの言葉、表情、経験、体験、などに出会わせるのも親や周りの大人の使命である。うちの中のルールとは違うルールで社会は回っている時がほとんどだ。また自分の祖父母のみならず、年上の人と触れ合う機会を持たせるとよい。バイト先では必ず年上の店長や客がいる。またヒトの家に呼ばれた時のその家庭での考え方、決まりごとの違いなどの経験も多い方がいいだろう。地域の催し物の参加などもいい機会だ。

そうやって段階に応じて子供たちの成長に対応する変化は大人たちの手で支えていかなければいけない。そうすれば「基本的信頼感」は今でも成長しいい方向へとむいていける。

人を信じる力、自分を信じる力が発展すると鬱や自殺も遠ざかるといわれている。

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