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#351 世界のランチシステムクイズ★(5・6年外国語)

2023.5.27.
これはまだ、高学年の外国語が「外国語活動」だった頃の話。

もともと当時の勤務校はALTがT1となって授業をするスタイルが定着していて、担任は外国語活動が設定されている時間に子供たちをイングリッシュルームに連れて行き、ALTの補助をすればよかった。

が、次第に担任も授業をしていこうという流れになり始め、高学年は設定されていた時数全てにALTに入ってもらうことも難しかったため、なんとか工夫して「担任による外国語活動」をしなければならなかった。



そんな流れの中、6年生で食べ物や国の学習をしていた時にやってみたのがこの「世界のランチシステムクイズ★」である。

なぜこれをやってみようと思ったかというと、この学習をするに当たって世界の給食ってどんな感じなんだろうと検索していて、面白いサイトを発見してしまったからである。

電通総研のサイト内にあった「アクティブラーニングこんなのどうだろう研究所」というページ。日本を含め6か国で小学校に通っていた経験をもつキリーロバ・ナージャさんという方の記事である。

国によって給食…というかランチタイムの過ごし方や食べるものが全然違うことに素直に驚いた。そして、これを授業に使いたいなと思ったのだ。



◆ねらい◆

・リスニング力
もちろん一言一句全部聞き取る必要は全くない。知っている単語を聞き取る。そこから「多分こんなことを言ってるんじゃないかな」と想像する。実際のコミュニケーションでもそうだし。そして私の英語も正しくないところ絶対あるし…。

・文化の理解
自分たちの普通は、世界での普通ではないことを知ってほしい。それぞれの昼食の取り方の違いから文化の違いを感じられればいいなあ。



◆授業の進め方◆

今回用意したワークシートはこちら↓
相変わらず手書き…。


①国の確認
まずはみんなに今回出てくる国の紹介。簡単に色鉛筆で色を塗りながら確認する。日本、フランス、ロシア、アメリカ、イギリス。


②各国のランチシステムを英語で紹介
上から順番に紹介。イラストがヒントになるようにして、その横にメモを取れるようにしておく。例として日本のメモは書いておいた。日本の例で、どんなものを食べるのかや、食べる場所についての話が出てくることをイメージしてもらう。
1つの国について話し終わったら、どんな単語が聞こえたか発表させ、言っていた内容を確認する。

えー…細かいことは言いっこなーしよ!


③どの国の話かを予想
国名とランチシステムが揃ったところで、さてどの国の話だったでしょうと予想させる。これは結構ただの勘になるかも…。
で、答えを確認。


④感想を書く
どの国のランチシステムがいいなと思ったか、今日のクイズをやってみて感じたこと(リスニングについてや文化についての気付き)を書いてもらう。



◆やってみて◆

これ、かなり前の実践なのではっきりと覚えていないのだが(おい)、確か…時間がかかった!で、最後の方がかなり駆け足になってしまったように思う。

あと、全て英語での説明だったので「はあ???」みたいな感じになっていた子もいた。でも、できる限り簡単な単語を選んだりゆっくりしゃべったりジェスチャーを取り入れたりしたので、こちらも結構頑張ったと思う。。。

みんなで聞き取ったことの確認をして、言っていることの大体が分かってくると「ええ、そんなもの食べてるの?」とか「家に帰るの?」などと新鮮に驚いていた子もいた。



完全にリスニングに偏った授業だったと思うが、もともとのねらいに向けて授業をすることはできたかなと思う。何より、いろんな国のランチシステムについて知ることができて自分自身も新鮮な驚きがあったし、子供たちもそうだっただろう。

逆に、日本の給食の様子だって海外から見たら面白い文化だよねえ!

このサイト、他にも「水泳の学習で大事にしていること」とか「机の並べ方」とか「テストの良い点」などについて5か国の比較をしているものがあって、読んでいて面白い。これを参考に席替えをしたことがあるので、いつかその話も書きたいと思う。



#教員エッセイ
#授業実践記録
#世界のランチシステムクイズ

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