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#317 授業実践記録/本から飛び出した物語(4年図工)
2023.4.17.
今日からまた新しい1週間!今週はそろそろ平日の過ごし方リズムを確立させていきたいところ。
さて、まだ書けていない図工の授業実践記録。4年生の「本から飛び出した物語」について。
★どんな単元か
自分のお気に入りの本(物語)を選び、その中の一場面を立体で表現するという単元である。
単元の目標
◇知識:お気に入りの場面を表すことを通して、形や色、材料やその組み合わせなどの感じを分かっている。
◇技能:表したい場面に合わせて、形や色、身近な材料の使い方や作り方などを工夫している。
◇思考・判断・表現:物語を読んだり聞いたりして、思い浮かべたお気に入りの場面の様子や、登場人物の気持ちなどイメージしたことから、物語の場面の良さを伝えるにはどのように表したらよいかについて考えている。
◇主体:お気に入りの場面を表し、伝え合うことを楽しもうとしている。
★事前準備
①指導計画を立てる
今回は、「先生も子供たちと一緒に作っていく」というスタンスで授業を進めてみることにした。なので、試作も全ては作り上げず、途中まで。
材料はさまざまなものの中から何をどう使うか選ばせたかったので、キットを購入。
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確かこのキットには、背景用の白ダンボール、お花紙数色、紙粘土、両面色画用紙、モール1本(色はランダム)、わた、毛糸でできた小さなポンポンなどが入っていたと思う。
前時の段階で、本を用意するように子供に伝える。「物語」「絵本も可」「漫画はだめ」というルールで、できれば担任の先生にも協力を得て図書室で借りてきておくのがベスト。
私はこの徹底に失敗し、片方のクラスは全員図書室から借りてきている状態、もう片方は半分以上が手元になく、中には青鬼などの微妙なホラー小説を持ってきた子も。
スタートが揃っているって大事。
★導入(1/3)
「先生も子供たちと一緒に作っていく」スタンスということで、読み聞かせからスタートすることに。
選んだ本は、レオレオニ作「おんがくねずみジェラルディン」。実は、教育実習で1年生相手に読み聞かせをした本でもある。
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見つけた大きなチーズを砕いていくと、中からチーズのねずみの像が現れ、夜中になるとフルートを吹き始める。主人公のねずみジェラルディンは初めて音楽と出会って感動。
しかし、食べ物が尽きた仲間たちがチーズのねずみを食べたいと言ってくる。ジェラルディンは自分のしっぽに息を吹き込み、フルートの音を出そうと頑張る…そしてついに音楽を奏でることができるように。
そして、みんなで音楽に耳を傾けながらチーズを食べた…。
家にあったリコーダーを持ってきて、フルートの音色が響く場面で無理やり横向きにくわえて演奏するという演出を入れてみる。笑。
みんなとても静かに聞いてくれた。
みんなだったら、今のお話、どんな場面を作品にしたいと思った?
最後にみんなでチーズを食べるところ、チーズの像が出てくるところ…など、いろいろと意見が出る。
先生は、「夜中にジェラルディンが初めて音楽を聞いたところ」がいいなと思ったよ。どうしたらあのステキな場面が表現できるかな。
今回みんな一人一人に配る材料には、こんなものがあるよ。この中のどれが使えそう…?(意見を出してもらう。)
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私はこんな感じでアイデアスケッチを描いてみたよ。
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色やどの素材で作るのかについて、絵や文字で書き込むよ。
たくさんみんなからアイデアが出たね。今みたいに、どの場面を選ぶかとか、どんな素材を使うかとかを今度は自分の選んできた本で考えよう!
この日はアイデアスケッチ→先生チェック→背景作りまでを進めることにした。
先生チェックでは、アイデアスケッチを見て、この後迷いなく作り始められそうかに気をつけて見ることにした。適当に描いている子には、色々と質問をし、答えられるくらい具体的なイメージができているようであればOKを出す。
背景まで出来上がったという子が3割くらいな感じで初回は終了した。
★制作を進める(2/3)
さて、2回目の授業では、前回のアイデアスケッチから私がどんなものを作り始めたかをまず紹介。
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★仕上げ(3/3)
ここまでせっかく実践記録を書いてきたのに、今気付いた…。自分の作品の完成形の写真がない!そして子供たちの作品写真(ぼかして伝える)もない!
ああ…よい作品いっぱいだったので、ちょっとでも雰囲気をお伝えしたかった。学校のタブレットだけで撮影したんだな。
最終回は、作品の完成と作品カード書きと鑑賞である。
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せっかくよい作品ができてきているので、それぞれの工夫が伝わるようにカードを書かせたい!ということで、最終回のお手本は作品カードにした。先生の作品もこれにて完成である。
★子供たちの作品は…
・なぜかアンパンマンの本を選んできて、新しい顔が飛んでくる場面を表現した作品
・立体を作るのが難しいため、背景をめちゃくちゃこだわって描き込み、そこにちょこんと紙粘土で作った主人公を乗せた作品(表現の仕方をよく工夫していた!)
・しろくまのポーズにこだわって、紙粘土で一生懸命表現した作品
・磁石を使って壁にいる青鬼がくるくると動くように工夫した作品
・手さげからお弁当箱が出ていってしまう様子を、これまた磁石を使って動かして表現した作品
・11ぴきのねこを根性で全員紙粘土で作った作品
などなど、力作が出揃った。ああ、お見せできないのが残念で仕方ない。
学年の発達段階に合った単元のように感じたし、今回試してみた「先生も子供たちと一緒に作っていくスタンス」の指導も結構良かったのではないかと感じた。私も子供と同じ目線で、「この間作ってたあれ、どうなった?」くらいの目線で見ることができたように思う。
楽しい単元なので、ぜひ楽しく取り組んでみていただきたい。
※いつか写真が見つかったら追加します。
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