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東洋医学的な疾病観

近年では西洋医学でも
同様の考えになってきた
病理観。

病理=病気のメカニズム
への考え方

のことです。

どうして
病気が発症するか、

どのようにして
症状が発現するか、

東洋医学では
2,000年前から
その観点や概念は
変わらずに
存在していました。

病気や病は
「精気の虚損」に
「病因」が加わって
「症状」が発症する
のです。

「精気の虚損」
  プラス
「病因」
  イコール
「症状」

精気の虚損+病因=症状
です。

精気の虚損は病の根本。

病因は病の原因。
(別の機会に述べるかも)

精気とは
「生きるための力」

それが、
少なくなったり
傷ついたりすると
精気は虚損します。

精気を
免疫力で考えると
免疫力が低下している
状態ですから、

ウィルスが
入りやすい状態です。

そこにたまたま、
コロナウィルスや
インフルエンザウィルスが
入ってきてしまう…。

そうすると
風邪をひいたり、
高熱を出したり、

咳が出たり、
痰や鼻汁が出たり
するわけです。

コロナウィルスや
インフルエンザウィルスが
あっても、

症状が出ている人が
近くにいても

精気がしっかりあれば
(感染したとしても)
症状は出ません。

だから、
先ずは「精気の虚損」を
補うことをする。

治法の大原則です。

症状に対して
アプローチしても

病気の根本に
アプローチしないと

なかなか治りません。

でも風邪をひくと
風邪薬を飲みますよね…

1週間くらい
風邪の症状が
続くのはそのためです。

なぜなら
風邪薬には

解熱作用
去痰作用
鎮咳作用
などなど、

症状への作用をする。

わざわざ
生体が起こしている
反応(症状)を
抑えてしまう
のですから
当然ですね。

微熱は
免疫細胞を元気にさせる
体温のセットアップを上げて
発熱するのです。

解熱してしまったら
免疫力は上がりません。

痰は好中球の死骸です。
ウィルスをやっつけて
力尽きた細胞ですから

免疫力が上がれば
痰はたくさん出ます。

咳は痰を体外に
出すために出ます。

咳を抑えてしまったら
好中球の死骸を
体外に出すことができません…。

そうすると
治るのが遅くなるのは
当然のことですよね。

それでは
我々鍼灸師は
どうしたら良いのでしょう。

どのようにアプローチ
したら良いのでしょう。

それは、
「精気の虚損」を見つけて

「精気の虚損」を補うこと。

単純です。

けれども、
その方法を知っていて、

風邪の症状に限らず、
あらゆる症状を
アプローチしていますか。

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