【無財の七施】ノー・禅・ノー・ライフ4

心の教科書、大愚和尚さまのyou tubeより。

題名:「奪って守る」のではなく、与え上手、与えられ上手になろう

今日の言葉:無財の七施

1.眼施(げんせ)やさしい眼差(まなざ)しで人に接する

2.和顔施(わがんせ)にこやかな顔で接する

3.言辞施(ごんじせ)やさしい言葉で接する

4.身施(しんせ)自分の身体でできることを奉仕する

5.心施(しんせ)他のために心をくばる

6.床座施(しょうざせ)席や場所を譲る

7.房舎施(ぼうじゃせ)自分の家を提供する


「口下手で要領が悪いので友達がいない。」と言う質問者さんに対して、和尚さんが伝えた仏教の言葉、「無財の七施」。

口下手、要領問題。友達や人間関係が上手くいかない理由を挙げるときによく聞く言葉(^ω^) それに対して和尚さんは、「それは言い訳です。(〇ー〇)」静かに、はっきり言ってくださるお姿をみて、誠実さを感じます。

私、個人的に目に見えない世界の話が大好きなんですよ。縁(えにし)とか、お天道様が見ているとか。(ニュアンス伝わればいいんだけど・・)宇宙の意識とか、いわゆるスピリチュアルなお話も。その事を踏まえての発言なんだけど、スピ系コンテンツを受けている人の一部の人々。めっちゃ気になる人々がいる(*ΦωΦ*)

「あなたはそのままで素晴らしい」発言を、=「今の自分を変える必要はない」と解釈する人々。ここについて深堀りすると文字数が大変なことになるので別の機会にするとして(笑)、和尚さんのお話が素敵だな、と思う理由の一つに、「自分の直すべき点」をしっかり指摘してくれるところがあります。はっきり言えない部分を真摯に伝えてくれる。

相談者さんたちもすごい。今まで自分の問題に対して的確な助言をもらえる環境にいなかったことで、生きることが苦しくなっている中で、今まで蓋をしてきた部分に対峙する勇気を持っていること。

和尚さんは、問題点を指摘した上で、これからの生活の中で生かせるヒントも提示してくださっている。特に今回の処方箋は、どの立場の人も言い訳できないくらいの方法を(笑)

それが、冒頭で書いた「無財の七施」。

そうそう、お金云々じゃなくて、まっさらな自分が出来ることって、考えたらいっぱいある。

この動画を観て真っ先に思い出したのは、私の祖父母のこと。ずっと農業と漁業で生計を立てていて、すごく質素な生活をしていた二人。子供を早くに亡くした後は、兄弟の子供(私の母)を養子として引き取り、親戚の子供の子守りを引き受けながら生活をしていたんです。お客さんがくれば、自家製の漬物でおもてなししたり、畑でとれた野菜を持たせたり。信仰心も厚かった。(特定の宗教にどっぷり浸かる、という意味ではなく。)口癖は「おかげさまで」「おしょすぃことはすんな(北の方言で、恥ずかしい、の意)」「知識は誰にも盗まれない」祖父母の孫として、一番深く関わってきたのが私。畑仕事を手伝いながら。田舎の狭いコミュニティを観察しながら。私の人生のオリジン(原点)は、間違いなく祖父母と過ごした幼少期から思春期にかけて構築された。なぜだか、これを書いていたら涙が出てくる。

なんせ田舎町なので、法要もたっぷりあるんですよ。そこでも、来てくださった人達のもてなしの一つとして、食べきれない量のお料理をふるまう。これには、「こころ」を、量で表す事も、ひとつの方法だったんだな。

と、こんな感じで、幼き頃より仏教マインドが生活に溶け込んでいたため、一通りつらいことがあっても、心の病気にもかからず生きてこれたのかなぁ・・・と思っているんです。知らないよりも知っていることで解決できる事って多いから。

自分の中である意味当たり前の感覚であった「無財の七施」も、質問者さんのように知らない事で、生きることに苦労している人達もたくさんみてきた。だから、伝えていきたいんだな。祖父母から頂いた大きな「財産」を世のために循環させたい。それが、私から祖父母に対する恩返し。

また次回^^

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