「日本人はなぜ美しいのか」

2020.5.21

茶道が好き。お花が好き。着物が好き。

神社が好き。お寺が好き。日本庭園が好き。

そのすべての中にある「禅の心」が好き。

この本には、私の「好き」が満載だった。

作者曰く、禅の美とは

「不均整」「簡素」「枯高」「自然」「幽玄」「脱俗」「静寂」

流れるように、あるべきように、移ろいを慈しみ、自然と調和する。

比べず、決めつけず、小川のように清らかで取り留めのないもの。

間から生まれる無限の可能性を発見する。

本当に大事な教えは、心から心へ伝える。

人は、縁によって存在している生き物。

かかわりの中で存在し、かかわりの中で移ろい、

かかわりの中で滅していく。「因縁」の考え。

無形のものを受け継ぎ、引き継いでゆく。教え。思い。

静かな思いやり。白黒つけない美学。気遣いの心。

中道。塩梅。さじ加減。

「お蔭様」の精神。何代ものご先祖様の存在によって今の自分がある。

「お天道様」の存在。宇宙の真理。ふるまいも行いも、全てお見通し。

日本の美しさとは、しなやかな強さ。シンプルな思考と生活。

主軸がゆるぎないこと。大切なものはそう多くないこと。

基盤を知った上で、重ねたり、彩りを加えることの醍醐味よ。

「日本人はなぜ美しいのか」幻冬舎新書 枡野俊明著

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