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ゆるやかに流れる時間

昨日今日と、千葉に住む大学の友人とそのご家族にお世話になっていた。
実は訪れるのは半年ぶり2回目だ。

今回は、1日目の夕方から2日目の午前だけお家には滞在させてもらった。
以前訪れた時から変わりなくおしゃれな家庭で、食事も、そんな、いいのに…なんて思いながらついお世話になってしまった。

夜並んで布団に入って、暗闇の中で深夜テンションで意味の分からない盛り上がりをして、かと思えばすぐに寝て。今この記事を書いているのは帰りの電車の中だ。めちゃくちゃ眠い。

遠いようで近い。近いようで遠い。でも、親近感は相変わらずだ。

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昨夏は強風のために行けなかった鋸山に足を伸ばした。これが今回のメインイベント。
今回は絶好の日和だった。3連休だからか、人は格段に多かったが。

普段なかなか運動の習慣がないから、山頂駅から展望台まで登りきったら脚は震えたし息も切れた。でも、風の気持ちいい絶景でとても良かった。

その後山を降りてお昼を食べて(海鮮丼…いくらでも食べられそうなくらい美味しかった)、電車の時間まで海辺でぼんやりしていた。2人並んで縁に座り、海の方に脚を投げた。

一緒にいた友人とは大学でも一緒に行動することが多いが、お互いあまりムードメーカーのような存在でもないので(ただし2人ともなかなかに頭がおかしい)、2人して海を黙って眺めていた。
その時間がとても心地よかった。

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前も記事にしたなあと思いつつ、やはり、自然がもつ、人間の心を癒やす力、人間の心に気づきを与える力には感動する。

海辺では思わず「海は広いな大きいな」と口ずさみ、ひとしきり歌ったら黙って見つめて。ゆっくりとした時間が流れて。

麓から山頂駅までのロープウェイに乗っている間も、窓越しに山の木々を目で追っていた。

予定ばかりだったこの1ヶ月、ようやくこの2日間でゆっくりできた気がした。
自然と、自分が心を許した人の隣というのは、何かを受け止めてくれる気がして居心地がいい。



これから私はだんだん東京に近づいていく。電車が混む。車窓の景色も、すでに、自然より家やビルが多くなってきた。

またいつもの暮らしに戻るんだな、やだな。
…とは言っても、昨日の午前まで「いつもの暮らし」だったのにね。まるで何日もいたような心地だ。

ゆっくり流れる時間の中に身を置くことが大事だったんだなあ、と思いながら、私はゆっくり時間をかけて家を目指す。そしてまた明日から頑張ろう、という気になっている。


ありがとうございました。
また来ます。