見出し画像

GOODS:チベットの店で買ったネパールの服

夏の鎌倉。夕暮れ時、空高く隆盛する樹々の緑と、さらにそのはるか上方をゆっくりと旋回するトンビに誘われ、鶴岡八幡宮前の交差点から西の路地へと入り込み、寿福寺の前で左に曲がって歩き続けていると、白いのれんに「チベットの店」と書かれた店を見つけました。物珍しいのと、店先に掛かっていた服が魅力的だったので立ち止まっていると、中からお店の人が出てきて声をかけてくれました。せっかくなので店内に入って服を見て、チベット出身のマスターから、チベットについての興味深い話を伺いました。

チベットって、めっちゃ寒いそうです。冬にはマイナス何十℃にもなるとか。
中国の山奥にある、くらいのイメージしか持っておらず、温度感について何も知らなかったので、まずそこに驚きました。

チベットのサービスエリアでは、車を1時間以上停めているとガソリンが凍るから、ドライバーはそれよりも早く車を出すようにするそうです。その話を聞いたときにまず思ったことは、「チベットにサービスエリアってあるんだ」ということです。それくらい、僕にはチベットに関する知識がなかったのです。

チベットに行くなら7月、8月、9月頃がおすすめで、綺麗な空気と景色が素晴らしいので「観光する分にはいい」そうです。でも、「暮らすことには向いていない」とのこと。マスターは年に1回くらい帰省するけれど、3日くらいしたら飽きるんだって。

ヤクという動物の肉を食べるそうで、高山の澄み切った空気と水で育った植物を食べたヤクの肉は、特別に美味しいのだそうです。ただ、低地から持ち込んだ食べ物は、本来の味が出ないみたい。なぜなら、高山は気圧が低いから沸点も低くなり、例えばお米を炊くときに100℃で沸騰させて炊くのと、80℃くらいで炊くのとでは、味の出方が違うとか。

チベットは仏教の信仰が厚いから、人々は何よりも仏教を優先させるそうです。
家のインフラが整っていない場合でも、仏壇を用意することを優先する。
マスターはおっしゃっていました。「あの世界の中にいる分には幸せだよ」と。

そんな興味深い話をたくさんしてくださったマスターのお店で、僕はこんな服を買いました。綺麗な配色で、綿100%の肌触りが心地良い服です。

画像1
画像2

サイズは一回り大きいものを買いました。かなりゆったりした着心地です。
服のタグを見ると、「MADE IN NEPAL」と書いてありました。


最後まで読んでいただいて、ありがとうございます!