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どうして私は母に期待してしまうんだろう

またやってしまった。義母の余命が残り僅かで、今はただただ「その時」が来るのを待っている時間なのだけど、これが想像以上に長く、重く、果てしない。どうしたって考えるし、考えても何もできることはないし、でも予定を入れたりする気分にもならず、結果ただただ悶々と過ごす…という日々をちょうど4月に入ったその日から送っている。

そんな状況をもちろん実母も知っていて、おそらく気に掛けてくれているのだと思う。電話をくれた母に、この時間が想像以上にキツイ、なんならちょっとおかしくなりそう…とついついこぼしてしまった。すると、笑いながら返ってきたのは

いや、そこまでじゃないでしょ?

というひと言。あぁ、また言ってしまった。母にこんなこと言わなきゃよかったのに。一瞬で後悔して、傷ついて、イラっとして、そんな自分に凹む。いつもそうなのに、なんで私は母に期待してしまうんだろう。何度私は、同じことを繰り返すんだろう。バカだ…。

母は変わらない。悪気もなければ、反省もしていない。伝えても分からない。分かろうとしない。親子の間なら、何を言ってもしこりは残らないと思っている。残るんだけどな。いっぱい残っているんだけどな。離れて暮らしているし、あと何回会えるか分からないし、優しくしたいのだけど、たびたびこういうことがあって、その度に母への感情がねじれる。大人にならなくちゃ。でも、大人になるって難しい。

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