見出し画像

映画の「つまらない」について考える

先日、映画の終わりに聞こえよがしに「つまらない」と言った人がいて、私は憤った。

とりあえず、その出来事についてnoteに書くことで、一定の溜飲は下がったのだけど、「つまらない」という言葉が、頭から離れない。(全然溜飲下がってない)…ということで、この際、ちょっと深堀りてみることにした。それにしても、ちょっと/深堀りって、結局一体どっち?と、自分に突っ込みを入れつつ…。

1.『つまらない』=分からない

最初に思い浮かんだのが、つまらないんじゃなくて、分からなかったんじゃないの?ということ。例えば、私は学生時代、数学が大の苦手だった。小学生の時につまずいて、中学ではなんとかしがみついて行ったけれど、高校で完全に見失った。どんどんつまらなくなった。何事もそうだけど「分からない」ことは「つまらない」。「分からない」から「つまらない」。
そういう時は、「つまらなかった」んじゃなくて、「分からなかった」と言ってほしい。

2.『つまらない』=好みじゃない・興味がない

いくら「全米が泣いた!」としても、「興行収入100億円突破!」しても、あまり楽しめないと感じることがある。例えば、『君の名は。』(興行収入251.7億円)は好きじゃないかも…と思ったけれど、行ってみたら寝てしまった。『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』(興行収入404.3億円)は、そんなに話題ならば…ととりあえずアニメの第1話を観たけれど、映画を観たいと思わなかったので観なかった。でも、あれだけ多くの人を魅了している作品だ。つまらないわけはない。自分の好みや興味関心から外れていただけ。
「つまらなかった」んじゃなくて、自分には「フィットしなかった」と言ってみてはどうだろう。

3.『つまらない』=気分や体調に合っていない

同じ作品を観ても、よかったと感じる時と、そうでない時がある。辛い時に辛い作品を観て、「どっぷりハマれて最高!」という場合もあるだろうし、「今は辛すぎる…」と観たことを後悔する場合もあるだろう。そういう感覚的なことは、本人しか分からない変動的なもの。仕方ないけれど、断じて作品のせいではない。
「つまらなかった」んじゃなくて、「タイミングを間違えた」ってことではないだろうか?

結論 つまらない映画はない!

今回、私が「つまらない」という言葉に必要以上に引っかかってしまったのは、リスペクトが込められていないように感じたから。「つまらない」というと、作品のせいになるけれど、本当にそうなのかな?もしも映画を観て、「つまらない」と感じることがあっても、それは「つまらない」んじゃなくて、「分からなかった」「フィットしなかった」「タイミングを間違えた」だけなのではないかと思うのです。だって、映画ってとってもいいものですから。

で、結局、私が言いたいことはこれに尽きる。映画館で他人にまで聞こえる声で「つまらない」と言う人がいなくなりますように…。映画LOVE♡


よろしければサポートお願いします! いただいたサポートはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます!