[中医学]湿邪ってそもそも何?どういう状態のこと?
最近、梅雨入りしたニュースを見て、この季節が今年もやってきたかと思う今日この頃
さて、早速「湿邪」とはなんぞやという話に入っていくのですが
「邪」というのは外的要因、つまり天候、湿度などの周りの環境が及ぼす体の不調のことです。
そして「湿」というのは体の中で余分になってうまく外に排泄できなくて停滞している水分のことを言います。
つまり何が言いたいかというと、この時期は水分の調節がうまくできなくて不調に陥りやすいということ。
症状としては
便秘
下半身がダル重い
吹き出物、ニキビ
その他肌トラブル
がよく言われています
では、どんな人、どんなことをすると「湿邪」にやられてしまうのか?
腎臓機能が低下している人
腸内環境が悪い人
消化不良になりやすい人
運動不足気味な人
高脂肪な食生活をしている人
砂糖をはじめとした高糖質な食生活の人
腎臓機能が悪い人というのはなんとなく水分の排泄が単純にできない人としてイメージが湧くと思いますが残り4つはどうして良くないのでしょうか?
まず腸内環境
水分は大腸で吸収されます。なので大腸がしっかり蠕動運動しないと水が溜まったままでうまく水分を運搬してくれないんです。下腹部で水の音が溜まった音がするなんてことありませんでしたか?
また高脂肪食も悪玉菌を増やすので腸内環境を乱します。確かに糖質制限は現代で大切だとは思いますが、単にエネルギー源を肉や魚といった脂肪だけで補うのは問題だと思います。糖質制限にも抑えるべきポイントがあると思います。
また中医学の視点から考えてもこれは納得がいきます。中医学ではそれぞれの臓器の働きが影響し合う相互関係の考え方があるのですが、大腸(肺)は膀胱(腎)を助ける(逆に大腸(肺)の不調は膀胱(腎)に悪影響を与える)という関係にあります。
消化不良の人
胃や膵臓、小腸でうまく消化吸収できなかったものは未消化物として大腸へ運ばれます。
食物繊維は“いわゆる善玉菌”として腸の環境を整えてくれるのでいいのですが、未消化のタンパク質などは大腸へ運ばれると腸内環境に悪影響を及ぼします。ガスが溜まったり、下腹部がコロコロした感じ。これが腸の蠕動運動の妨げになってしまうわけです。
運動不足
中医学で言われているのは
動かない、静止した状態は「湿」を生みやすい
ということ。
運動をすれば体温も上がり汗を掻くので、肌からも水分を外へ出せます。また、筋肉を動かさなければ血の巡りも悪くなりますよね。足のふくらはぎとか浮腫む女性は結構いたりするのではないでしょうか?他にもデスクワークを一生懸命頑張っている方も。
高糖質、砂糖入り食品をよく食べる人
糖質は水を引き込みます。え?と思うかもしれませんが、糖質制限していると一時的に体重が軽くなったって人がいますが、それは糖質制限によって糖質と一緒にくっついてた水分が排泄されたということです。つまり、単純に余分な体内の水分の量だけ軽くなったってことです。
この原理から考えると糖質を取ると体内で吸収される際に水分も体内に溜まってしまうということになります。
また砂糖入り食品は単純に腸内環境を悪くします。先述の通り腸内環境は水分代謝をスムーズにするためには欠かせません。
中医学の視点からいえば、砂糖などの高糖質食品(働きとしての)甘味の過剰摂取が膀胱(腎)を働きを傷つけるとあります。
ここまででなんとなく
湿邪がどんなものか、
そして
湿を生むメカニズム
をイメージしてもらえたでしょうか?
次回は湿にならない生活の仕方と食品について書いていけたらないと思ってます。
アトピーとの格闘の中、食べ物、健康というワードの中毒になり、日々勉強中。 不安定ながらも前進中!