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思い込みの眼鏡を外す

人は生まれた時には澄んだ瞳で大人達を見ていました。
大人になったら思い込みの眼鏡を手にとり、それをかけ始めます。

お父さんてどんな人ですか?
お母さんは優しい人ですか?
友達はいつも自信に満ちている人ですか?

私は優しくておっとりしている人に見られがちです。
でも、それって本当ですか?

思い込みの眼鏡は良いも悪いも人生に影響を及ぼします。


1,思い込みの眼鏡を外す勇気

私達が人間関係を築くとき、いくら長年のお付き合いといえど
その方の本当の気持ちや素顔を知っているでしょうか?
そして大事なことは1分1秒で人の気持ちは変ってしまうということです。
ご機嫌だと思っていても次の瞬間、態度が一転していた事ってないですか?

この人との信頼関係は築けているという自分の思い込みは危険です。
毎回お会いする度にその日の関係性を築く事に注意をはらう事が大切です。
家に帰ったら洋風を脱いでお風呂に入るように、思い込みの眼鏡も外し今日の自分をお風呂で洗いましょう。

いつも同じ自分で居ることが簡単で楽ですよね。
でも、1日1日をクリアにすること、
毎晩内観しクリアな視点とマインドに戻ることが大切です。


2,思い込みの眼鏡を使いこなす

まだ20代だった頃、私の尊敬する先輩が
「玄関を出たら8人の敵が待ち構えていると思っていたほうが良いよ」
と言って下さった事があります。
ちょっとお人好しの所があったからこんな風な助言を下さったのだと思います。
江戸時代の侍さんのような言いぶりに笑ってしまいます。


人間には元々人間は善であるという考えの
『性善説』と
元々人間は悪であるという
『性悪説』という考え方があります。


日常ではビジネス、日頃の人間関係に使用されていますよね。

性善説を活用することで友好的な関係を維持でき、ビジネスチャンスは拡がります。違うご縁にも恵まれるかもしれません。
性悪説を活用すると商談は中々成立得せずビジネスが拡がりません。
騙されたり、失敗するかもしれません。

また、人間関係においても最初から疑って見ていると、その人の良いところ、意外性などを見つけることが出来ず、関係性は進歩しない場合もあります。

思い込みの眼鏡を上手に活用し、得たい関係性を作ることが大切ですね。
私はいくつ思い込みの眼鏡を持っていたでしょう。
数えられないくらいだと思います。

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3,終わりに


日頃はビジネスシーンで活用することが多い、性善説と性悪説ですが本来の意味は以下の通りです。

性善説は孟子、性悪説は筍子が唱えました。いずれも古代中国の哲学者です。

『性善説』
「孟子」:「人は本来、善であり、努力により開花させ、立派な人になることができる」
ビジネス上:「他人を善人だとして信用して接する態度」

『性悪説』
「筍子」:「人は本来、弱い存在である」「環境によってどのようにも変化するので礼儀作法や社会規範を学ぶことが大切だ」
ビジネス上:「他人を悪人だとして疑って接する態度」

本来はどちらも努力の積み重ねによって「善」を獲得、あるいは開花させ、立派な人間となることができる、というものです。

思い込みの眼鏡の意味を知り、努力を惜しまず自分を信じ自分を開花させていきましょうね。


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