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人生を軌道修正できる魔法の質問

私達は子供の頃に両親からこんな風に言われてきませんでしたか?
「なんで部屋を散らかしているの?」「なんで早起きできないの?」
原因ばかりに目を向けるような会話になっていたのではないでしょうか?
今回は原因論と目的論について説明しています。



原因論と目的論

原因論は感情や行動は過去の原因にあるという考え方。
目的論は全ての感情や行動はある目的(意図)を達成するためにあるという考え方。
私達は子供のころから原因探しをして成長しました。皆さんにも心当たりがあるのではないでしょうか?
私も原因探してしては落ち込んで同じ失敗を繰り返していたと思います。
そして、また同じ感情が湧いてきて体に力が入り、いつも緊張していたと思います。

私達は生きていくうえで、いつも何かしらの目的をもって行動しています。歯を磨くのはなんで?
→「お口が気持ち悪いから、口の中が汚れたから」
と答える方が多いと思います。

それを何の為?と聞いてみて下さい。
食事の後に歯を磨くのは何の為?
→「綺麗な歯を維持して80歳になっても自分の歯で食事をするため」
80歳になっても自分の歯で食事をしたいのは何の為?
→「自分の歯で食事をすることで心身ともに健康でいるため」
それは何のため?
→年をとっても日本全国旅行をして名産品を食べるため

答えが違うのが分かるでしょうか?
なんでの質問は原因に着地しますが、何の為は未来に目が向きます。今、何気にとっている行動はすべて希望に満ちた未来の為なのです。


病気の目的

これは病気にも応用できます。私はここ数日風邪をこじらせていたのですがこれにも目的があります。
なんでにすると
→「最近疲れていたから」

それを何のためにすると、
→「体調管理の方法を見直すため」
→「生活リズムを整えるため」
になります。他にも理由があるのですが、秘密にしておきます。
病気をしているのが決して悪いことではないと理解して頂けるかと思います。

目的論で考えると常に意識は未来を向き、今をよくするための行動をとっていることがわかります。

介護中のイライラの目的

これを介護の場面に変換するとどうでしょう。
親にイライラしているのはなんで?
→「時間通りに食事がおわらないから」
になってしまいませんか

何の為にするとどうでしょう
→「会社に間に合うように出勤したいから」

出社時間に間に合うようにいきたいのは何の為?
→「月給が維持し親の介護を続けるため」
それは何の為?
→「仕事と介護を両立するため」
その先に手にしたいもの
→「やりたい仕事を続けたい、親を安心させるため」

今の在宅介護と正職員として働くことをを維持したい、自分の人生も親のことも大切にしたいという気持ちが見えてきます。

自分のイライラを否定せずに、このようにして目的(意図)を探してみることです。

自分の感情、行動の目的が分かれば上司に相談しやすくなります。
介護していることを上司に伝え、出勤時間を遅くする、ヘルパーなどの介入を検討したらどうでしょうか?


まとめ

人生に迷ったり答えが出ないとき、力を貸してくれる魔法の質問についてお伝えしました。
これは、アドラー心理学を元に説明しています。

決してどちらかをやめてしまおうと投げ出さず、自分の未来、意図をきちんと整理してケアマネジャーや職場の上司などに相談してみましょう。

介護しながら働く人たちは今後も増えていきます。自分一人で抱え込まず、勇気を出して相談してみましょう。


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