「Le Fils 息子」雑感
Xでつぶやいた内容をこちらにまとめます。
いつもの芝居を観る感覚とは全然違う感覚に陥ってしまって、自分でも終演後からずっと戸惑っていたのだけど、例えられるとしたら「グランドホテル」の登場人物達を俯瞰的に見ているオッテルンシュラーグのような立ち位置から観た感覚。
通じる人だけ分かって欲しい(笑)
なんでっていくら問い詰めても本気で原因を知りたいと思ってないのよね。本人は「本当に解らない」からこそ客観的に原因を知ろうとする人が必要だけど、あの医者は確かにあかんわ。もっと血眼になって合う治療法を探すべき…とか真剣に考えてたら泣く余裕もなかった。
ニコラに寄り添おうとする想いとしては誰も間違ってるとは言えないし、一生懸命なんだけど、全員が上滑りで自分のことで精いっぱいなのが本音…っていうのがなんともリアル。
「La Mère 母」との対比はもちろんなんだけど偶然にも「夜は昼の母」と「Le Fils 息子」の家庭状況が対照的なのもすごく面白いね。
私はダヴィド寄りだからニコラの気持ちにはなれないし、寧ろピエールは正しいとすら思う。
貴方の人生であって私の人生ではない。百万回でも母親に言いたかった。
私がソフィアならピエールを記憶消す催眠術かけられる人のところに連れて行く。もう一生向き合わせない。自分の人生をちゃんと生きてもらう為に。
人の心も人生も
何が正しくて何が正しくないかなんてことではないのよね。
C’est la vie~それが人生~
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