「La Mère 母」雑感
何度も何度も同じ夜、同じ朝を迎えるアンヌ。
どれが現実でどれが妄想なのか、もしくは全てがアンヌの夢の中なのか。
アンヌが赤いドレスで踊り、薬を並べて恍惚とする様子はまるでマリリン・モンローのようだったけれども、あの狂気はアメリカのフラッパーガールのエキセントリックさを彷彿とさせる。好きなことをしろと言いつつ、実際には女性を縛り付けてることにすら気づかない男社会の中で、自立と依存の狭間に放り出される女性が向かう先。
フラッパーガールと言えばゼルダ・フィッツジェラルドも思い浮