言語化が苦手な人とは仕事を進めにくい
こんにちは。Kiwi PR合同会社の植田聡子です。
以前、私が書いたこのnoteの記事。いまだ私のnoteの中で、圧倒的なアクセス数(いいね数はもっとあるのですが、この記事の閲覧数は段違い)を誇ります。
そして、ここ数年、仕事をしていて、特に広報の立場で感じている点を今日は書きたいと思います。
それは「言語化が不得手な人との仕事は工程が多くなる」ということ。
パターン1 口下手な場合、文章化も苦手
職人肌の経営者、上司などにありがちなパターンです。
この場合、広報担当や周囲はこの人の考えを「言語化」して、それをご本人から了承を得るというプロセスが必要になります。でも、そもそも普段から言語化されたものが少ないため、推察で作り込んでいかなければなりません。
最近はChatGPTやAIが普及してきたので、こんなふうにイメージしたら伝わるかな。
そもそもの発信量が圧倒的に少ない、つまり「判断に必要とされる、読み込まれているデータ量が圧倒的に足りない」のです。その少ない情報から、いかに判断するのか、そこが非常に困難だという事態になります。だから周囲が「言語化してあげる」ということに時間を要するのです。
パターン2 饒舌なようではちゃめちゃ、勢いの言語化(しゃべるのは得意と思っている)
これはとにもかくにもよくしゃべる経営者や上司のパターンです。
ご本人の脳内では繋がっていることも、順序やロジックがはちゃめちゃに浴びせるようなトークとなります。主語がない文章、質問と回答が一致しない長話、結局結論なんだっけ、と雲に巻かれる状況です。
特に最近はチャットでのコミュニケーションが多くなると、次のようなトラブルが多発します。
長文で説明しているつもりで、結論を見失う
ざくっとした主語なし即レスで周囲が困惑
チャットの途中でガンガンとcut inされてしまい、言いたいことが全部言えず、コミュニケーションが途切れる
電話のほうが早いから、と電話されるものの、受け止める側の負担が大きくなる
パターン1もパターン2も根源は同じ
口下手パターン(パターン1)もマシンガンパターン(パターン2)も根っこは同じ。本人の「言語化スキル」が低いことに起因しているとお気づきでしょうか。
結果として、周囲のコミュニケーションコストが増大してしまうのです。「言った、言わないにならないために、文章で残す」などと言いながら、その文章のレベルが低ければ、結果として「言った、言わない」になってしまうのです。
言葉足らずな即レスや、チャットでのスタンプのみのコミュニケーションはスピードを重視し、無駄なコミュニケーションを一見省いているように思いますが、時に誤解を生んだり、別のコミュニケーションコストが発生してしまいます。
コミュニケーションの基本のポイント、リテラシーを高めることが重要です。
相手の話をよく聞く
主語と述語をしっかりと述べる
自分の考えを述べるときは、なぜそう考えるのか、理由や背景を端的に伝える
相手の心情に寄り添って発言する
LINEやSlackなどの短文コミュニケーションにおいては、時に誰かを責めているようなきつい短文や、逆に遠回しすぎて趣旨が全く伝わらない冗長な文章、がそこかしこに見受けられます。
ビジネスをする上での文章能力、言語化能力は、コミュニケーションの基本です。「自分は書くのは苦手だから」と自ら放棄せずに、良書を読む(そういう人ほど、YouTubeやTikTokなどの動画をよく見ています)、意識してアウトプットしていくことをオススメします。
いただいたサポートは、中小企業のPRや個人のキャリアサポートなどに使わせていただきます。気に入っていただけたら、本当に嬉しいです。