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大学生による「映画ドラえもん のび太の新恐竜」感想

行きつけの映画館が久々に活況を呈していました。ドラえもん効果は凄いですね。
そんな感じで、たくさんの親子連れのお客さんに囲まれながら、

男子大学生が1人でドラえもんを観てきました!

実はこれ自分の中では念願でして、中高生の頃はドラえもん映画が観たくても恥ずかしくて行けなかったんです。映画館でチケット買うときに映画の名前を言うじゃないですか。そこでどうしても「ドラえもん」って言えなかったんですよね。高2の頃は「ド、、スパイダーマン」って言いました。あのときは惜しかった。

今年は思春期の終わりを告げるベルがいつの間にか鳴っていたのか、スタッフさんに「ドラえもん」と言えました。

やっぱり映画館で観るドラえもんはいい!

ということで感想を書いていきます!
前半はネタバレ無しで書きます。ネタバレゾーンになったら言いますね!

今年は、監督が今井一暁さん、脚本が川村元気さんで「宝島」のタッグですね。「宝島」が良かっただけに今作も期待してしまいましたが、とても面白かったです。
恐竜というテーマはドラえもん50周年に相応しいなと思います。ピー助が大好きな自分にとっては新恐竜には期待と不安でいっぱいでしたが。蓋を開けたら(殻が破れたら)もうキューとミューは最高でした。超可愛いです。生きてますマジで。作画が凄すぎます。スネ夫とキューミューの作画のヌルヌル感半端ないです。もちろん全キャラクターの動きが凄く滑らかで、日本の深夜アニメに慣れてる人だったら腰を抜かしますぜ。「宝島」からも更に作画は進化しているように感じました。
今作は、キャラクターの動きだけではなく、キメのシーンでの画の綺麗さにも驚かされます。あのシーンやこのシーンは本当に最高でした!(後半で語ります)

次にストーリー面を話します。ここではネタバレしたくないので軽く語ります。ちょっとだけネタバレになってしまうかもしれません。
今作はドラえもん映画ではお馴染みの「善と悪」の対立はありません。誰とも戦いません。強いて言えば歴史と自然と自分に立ち向かっています。これが個人的には今作の魅力の1つだと思っています。戦いというのは皮肉にもドラマチックなものです。過去のドラえもん映画でも戦いが感動を生んでいました。しかし、今作では恐竜との触れ合いを通して、「人間」という生物を見つめ直す作品になっていると思います。たいそうなことを言いましたが、やはり、のび太の成長というところが映画の主軸であることは今作も変わりません。ただ、「新恐竜」では、のび太の成長に強めに焦点が当てられているように感じました。

以下ネタバレを含みます。

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ピー助!!!!

いや、もう最高だったよね!
特に自分は2002年生まれでピー助世代なので、あのシーンにはやられました。14年の時を越えて……ああ本当にありがとうございます。マジでのび太死ぬのかなと思いましたよあのときは。ドラえもんが助けに来て友情を深めるのか?いやー今回はテーマが違うよなあと思いつつ、マジでどうなんの?と思ってたところで、急に水彩画。え!なんだ!なんだ!と僕の全細胞がスクリーンに集中。なんか見たことあるボールがのび太の元へ。

「ピー」

おええええ!!!ピー助やん!!
無理矢理登場させた感じもなく、自然に。泣く泣く。
のび太とピー助の思い出も蘇る。
あの温もりは一生忘れられないです。

正直、ピー助の登場シーンだけて大満足なんですが他にも良いところはたくさんありました。

鼻からスパゲッティではなく、目でピーナッツ潰し、とかね。
のび太がバカにされる回数も比較的多かった感じがして、今年は「成長」に重きを置きそうだなあと思って観てたんですけど、それ以上に大きなテーマもありましたね。恐竜の進化を通じて人間を知るなんてドラえもん映画にしては少し珍しいテーマではないでしょうか。もちろん、キューの飛行と、のび太の逆上がりを対比して「成長」を描くことはしていました。やはり家族連れが主なターゲットなだけあって当然のテーマ設定だと思います。自分もそれが正しいと周りの席に座っている人たちを見て思いました。

僕は恐竜にあまり詳しくないので疑問に思ってしまったんですが、ラストにクレヨンでジオラマに移した恐竜はそのまま放置して大丈夫だったんでしょうか。キューとミューは鳥に成長するということで納得できたんですが、明らかに爬虫類系のティラノサウルスとかはどうなんですかね。そこが少し引っかかってます。もしわかる方がいたら教えていただきたいです。
あと、のび太がキューとミューの卵と出会うところで、なぜ何もない地面に恐竜の卵が転がっていたのか不思議でした。

まあ名シーンが多かったので細かい疑問点もそこまで気にしてる暇はなかったです。個人的に印象的だったシーンは、キューがこっそり飛ぶ練習をしているところです。たしか、のび太の目線の構図になっていたと思います。夕日をバックに一匹で頑張っているシーンはとても感動的でした。あの画の壁紙がほしいです。

個人的にドラえもん映画の最大の見せ所はラストシーンだと思っています。毎回、大冒険を終えたのび太は日常の世界でちょっぴり、いや大きく成長しているんです。僕はその日常に戻ったシーンが大好きで毎回楽しみにしています。今回は、のび太が逆上がりできるようになりましたね!最後の空の景色を見せる演出は凄く良かったと思います!

偉そうに語ってしまったところもありますが、感想は以上で終わろうと思います。何歳になってもドラえもんを好きでいたいなーとまた思いました。

最後に、「のび太の新恐竜」の制作に携わった方々に、

今年も素晴らしい作品をありがとうございました!

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