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23卒テレビADの就活、面接について語ります

面接での苦労については以前の記事に少し掲載しています。
人前で話すことに慣れている故の、思いがけない課題でした。

さて、今回の記事では、私が就活を通じて感じた、私なりの面接のポイントを3つご紹介します。

1. 形式的なマナーより本当の心遣い

面接って、大学などで面接講座が開かれるくらいマナーが重視されると思うのですが、それらのマナーって、全部、最初は誰かの心遣いだったと思うんです。
それがいつしか定着して、やって当然のマナーになったというだけだと思うんです。
だから、ノックの回数とか、会場の出入りとか、椅子の座り方とか、もっと基本的なところで言えば敬語とか、全部、完璧である必要はないと思います。もちろん、完璧であるに越したことはありませんが、形式的にやっているだけなら不要。
そんなことよりも、どうすれば気持ちよく面接という名の会話を楽しめるか、居心地の良い空間が作れるかということを心から考える方が余程大切だと私は思います。

2. グループ面接では、他人の発言に動じない

グループ面接で、隣の人がめちゃくちゃすごい経歴の持ち主だったら、「偉そうにマウント取っちゃって」って思うようにしました。めちゃくちゃ話が上手い人だったら、「この人より上手には話せなくても、この人より楽しく話そう」って思うようにしました。
あまり動揺せず、素直な自分でいることが大切だと思います。大切なのは経歴でも話の上手さでもなく、自分らしさです。

これ、グループ面接を初めて体験して怖気付いている頃の私にも読ませてあげたいです。
面接って、堂々としたもん勝ちですからね。

3. 面接官に興味を持つ

面接官に興味を持つというのは、内定の先を見据えたお話。
選考過程において、その会社の人全員と会えるわけではありません。でも、面接官として学生と会う立場の方であるということは、その会社の顔であり、少なくともその会社にとって変わり者や特異な立場の人ではないはずです。
つまり、面接官に興味を持つということは、会社に興味を持つということとほぼイコールな気がしています。
聞くところによれば面接官を外部委託している企業もあるようですが、外部委託なのだとしたら尚更、第三者的な目線でその会社に合う学生を見極めているわけですから、こちらのスタンスは同じ。面接官が何を求めているかを考えるという意味での“興味”で良いと思います。

面接において学生は、選ばれる立場であると同時に選ぶ立場でもあります。
自分のことをアピールするだけでなく、相手のことを知ろうとする姿勢を持つことで、結果として入社意欲をアピールすることもでき、内定承諾に迷った時には参考資料にもなるはずです。

逆質問の時は、就活セミナーやネット上に転がっているテンプレではなく、本当に聞きたいことを遠慮なく聞いてみてくださいね。
テンプレで質問した時と、本音で質問した時って、面接官の回答の熱量が全然違います。恥ずかしながら、両方やったことがあるので分かります。明確に、本当、全っっ然違います。
内定を承諾した会社の最終面接の時にした逆質問では、自分の将来的な目標の実現可能性に関することをお聞きしたのですが、ワクワクして鳥肌が立つくらい素敵な回答をしていただきました。
本音で聞くって、時には泣いたり笑ったり感動したり、そういう心が動くってことだと思います。

👔👔👔

面接って、時々素敵な出会いがあるんです。
とある会社の面接で、最近興味を持ったニュースについて聞かれたとき、私が大学で気象を学んでいることもあり、「気象庁が2022年6月から線状降水帯の発生の予測を始めたこと」についてお話ししたんです。質問をしてくださった面接官の方は線状降水帯についてご存じなかったので、そもそも線状降水帯とは何か、というところからご説明しました。
すると、偶然、もう一人の面接官の方が報道番組のお天気班出身で、「面接で学生から線状降水帯の話が出たのが初めてで、びっくりしました。嬉しかったです。もっと時間があれば、翠雨さんと気象の話をできたら盛り上がるでしょうね」と仰っていただけたのです。
その会社からは、最終的に内定を頂きました。辞退こそしましたが、テレビ業界の面接中に気象の話が通じたことがとても嬉しく、就活中たくさんの面接を受けた中でも特に印象に残っている面接です。

自分が得意なことや、自信を持って語れることって、誰しも何かしらあるのではないでしょうか?
志望業界や志望職種とは関係のないことでも全く問題ありません。寧ろ、違えば違うほど、他の学生と差別化できて良いとさえ思います。
些細なことでも良いのです。自分の強みをどうか大切に、どの角度で聞かれても答えられるように深掘りをして、活き活きと楽しく話せるようにしてみてください。
メラビアンの法則にもあるように、話す内容や言葉遣いよりも、話し方や表情の方が強い印象が与えられるものだと、元就活生の1人としては感じています。

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