対話型AIをEBMワークショップで使ってみるための覚え書き(まだまだ未完成)

対話式AIを医療分野で利用するためのリンク集
https://note.com/mxe05064/n/ne6e12eac54da


Step1:疑問の定式化(PICO)

少しは、良くなるプロンプトと言っても、シナリオをコピペして、「これをPICOにまとめて」と命令するだけでも、それなりに作成される

●ChatGPT https://chat.openai.com/
#命令書:あなたは、シナリオの相談を受けた医療従事者です。以下の制約条件とシナリオを基に、PICOとして出力して下さい。シナリオは、後から入力します。
#制約条件
・EBMのステップ1の疑問定式化を行う。
・PICOにまとめる。
・Pは、年齢などは年代としてまとめる。
・Pは、患者の既往歴に注意すること。
・Oのアウトカムは複数あげること。
・アウトカムは利益と害の両方を含むこと。
・アウトカムは、患者にとって重要なものと、重要でないものと、代替のアウトカムに分類する。
・疑問のカテゴリーも、診断・治療・予後・予防・害から選んでください。
・患者の病状と周囲を取り巻く環境を別にまとめてください。
・重要なキーワードを取りこぼさない。
・PubMedで検索しやすいこと。
・もし足りない情報があれば、私に質問してください
#シナリオ

Step2:情報の検索


会話形式でStep1から続けるのは、困難である。

●ChatGPT https://chat.openai.com/
「検索の場合は、アウトカムと対照を含まない方が良いので、このPICOにおいて、PIのみの重要なキーワードを利用して、PubMedで検索するための感度が高いランダム化比較試験を選択する検索式を、MeSH用語を使って教えて。」として作成した検索式を、PubMedにいれると、かなり検索が偏る。

Step1から、いったんPICOのキーワードを取りだした方が良い。

●ChatGPT https://chat.openai.com/
「このPICOから、PubMedで検索する場合の、キーワード、類似した用語、MeSH用語を、一覧にして、その日本語訳を付けてください。」として、PICOの類義語などを探して、PICOの検索式を別に検討してから、自分で検索式を作った方が効率がよさそう。

Step3:批判的吟味

批判的吟味で使う、いろいろな用語の学習は、精度が良い

●ランダム化比較試験とはどういうものか、博士と小学生の会話形式で、簡潔に分かりやすく、説明してください。
●ランダム化比較試験と、大規模観察研究との利欠点を、箇条書きにしてください。
●ランダム化比較試験が、臨床研究で最も良いとされる理由について、小学生に分かるように解説して下さい。
●偏り(バイアス)と誤差(エラー)の違いを教えて下さい。
●ランダム化比較試験の批判的吟味で、吟味することを箇条書きに説明して下さい。
●ランダム化比較試験の研究でも、質が低い場合は、どのような場合ですか?
●ランダム化比較試験で、ランダムに割り付けるときの具体的な方法と、注意点を教えて下さい。
●ランダム割り付けにおいて、割り付けの隠蔽化について、分かりやすく解説して後に、その具体的な方法を教えて下さい。
●ランダム化比較試験で、ブラインド(盲検化)が必要な理由と、誰に対してブラインドするのか、具体的に教えて下さい。
●ランダム化比較試験で、2重盲検、3重盲検、4重盲検の違いを教えて下さい。
●ランダム化比較試験で、ブラインドできなかったときの、問題点と、ブラインドしてない論文を読むときに注意する事を教えて下さい。
●ランダム化比較試験で、ブラインドと隠蔽化の違いを、誤解しないように説明して下さい。
●ランダム化比較試験で、脱落症例がどの程度存在すれば問題となりますか。また、その影響について、解説して下さい。
●ランダム化比較試験で、ITTというのは、どういうことですか?小学生に分かるように解説して下さい。
●EBMの実践において、ITT解析が良いとされる利点を、小学生に分かるように簡単に解説して下さい。
●ランダム化比較試験で、ITT解析が行われているかどうかを評価する方法を教えて下さい。
●なぜランダム化比較試験において、サンプルサイズの計算を行うのですか。
●ランダム化比較試験において、症例数が、多すぎるときと、少なすぎるとの問題についてを比較して説明して下さい。
●ランダム化比較試験において、セカンダリーアウトカムの、サンプルサイズは、どのように考えれば良いのですか?
●ランダム化比較試験で、パワーが少ない場合は、臨床的な差と有意差の関係は、どのようになりますか?
●検出力が低いのに、有意差がある場合は、どのように評価すれば良いのですか?
●ランダム化比較試験で、結果を評価するときに、有意差より95%信頼区間が重要な理由を箇条書きにして下さい。△
●ランダム化比較試験で、NNTとは、どのういもので、大切な理由と、計算方法を教えて下さい。
●相対危険度と、NNTの、どちらが臨床的に役立つか、会話形式で教えて下さい。
●コクランのrisk of bias 2.0について、教えて下さい。
●GRADEアプローチでの、グレードダウンの5要因を、会話形式で解説して下さい。

論文を検索して読ませてから、批判的吟味を行わせる

●Perplexity パープレキシティ:論文の該当箇所にならず、Bardでも可能
https://www.perplexity.ai/

Read the following paper and answer my question on it.
Once-Weekly Semaglutide in Adolescents with Obesity
この論文をEBMのステップ3の批判的吟味を制約条件に従って行って、リスクオブバイアスが、低が中か高かを評価してください。結果は、日本語で、その記載個所の文章を示して記載してください。
#制約条件:
・論文のPICOをまとめる
・EBMの批判的吟味を行う。
・ランダム化割り付けをしているか。
・隠蔽化をしているか。
・均等に割り付けられているか。
・ブラインドは何重か。
・脱落率の割合と、両群均等か。
・ITT解析をしているか。
・結果の効果の差をまとめて。

論文のpdfを読みこさせてから、批判的吟味を行わせる

●chatpdf:一気にはいかず、一つずつ吟味が必要だが該当箇所を英語で返すの良い
https://www.chatpdf.com/

注意:この論文のPICOを教えて下さい。←これは、chatpdfでは無理で、SciSpaceは可能。
でも、「この論文の研究方法を、博士と小学生の会話形式で説明して下さい。」の質問の回答は良かった。

この論文の計画書がある場所か、ClinicalTrials.govのナンバーを示してありますか。
論文の対象者、患者の選択基準、Inclusion CriteriaとExclusion Criteriaを、項目に分けて教えて下さい。
論文の介入と比較している対照を、介入と対照に分けて具体的な薬剤名と条件を踏まえて記載して下さい。
論文のアウトカムやエンドポイントをPrimaryがあれば明確に記載し、全てのアウトカムを患者にとって重要な順番に並べてください。
論文は、ランダム割り付けされていますか、されていれば、その方法も教えて下さい。
論文は、ランダム割り付けが隠蔽化されていますか、されていれば、その根拠を示してください。
患者のBaselineのCharacteristicsは、介入群と対照群で同等に割り付けられていますか、また、足らない情報はありますか。
intention-to-treat(ITT)解析がされていますか、されていれば、それはどこに記載がありますか。
介入と対照の各群において、割り付け直後の人数と解析人数は、同じですか。×
脱落率、除外された症例、ドロップアウトした数、lost to follow up数、withdraw数の記載はありますか。××
マスキング・盲検化・ブラインドがされていますか、されていれば、それぞれ、何に対して行われているか列挙して下さい。
アウトカムの評価者と解析者は、ブラインドされていますか
サンプルサイズは計算されていますか、されていれば、アルファー、ベータ、パワー、差の仮定と、計算されたサンプル数を教えて下さい。××
それは具体的にどの文章ですか。
結果の点推定値と95%信頼区間を、アウトカムごとに教えて下さい。
この論文をCochrane CollaborationのRisk of Bias Toolで評価して下さい。できなければ、足らない情報が何かを質問してください。×
論文の限界を箇条書きにして下さい

●SciSpace:論文の該当箇所も提示されるが途中で止まる?ITTが不正確だったりする。結果の文章のみは、わかると丁寧な回答になる。よって、やはり、以下の用にまとめるのでなく、分けて質問した方が、正確で丁寧と思います。
https://scispace.com/
この論文をEBMのステップ3の批判的吟味を制約条件に従って行って、リスクオブバイアスが、低が中か高かを評価してください。結果は、日本語で、その記載個所の文章を示して記載してください。
#制約条件:
・論文のPICOをまとめる
・EBMの批判的吟味を行う。
・ランダム化割り付けをしているか。
・隠蔽化をしているか。
・均等に割り付けられているか。
・ブラインドは何重か。
・脱落率の割合と、両群均等か。
・intention-to-treatは、書かれていますか。←明確に書いていても、ないとでることがあった。
#結果
論文の結果を、アウトカム別に、介入群・対照群・両群の差を一覧にして下さい。
有害事象・副作用・害の結果について教えて下さい。

Step4:患者への適応

論文を検索させた場合は、命令が短いが、会話がどれを使っても不自然

以下のPICOの患者に対して、以下の論文の結果から、使うことを薦めるかどうかを、医師のあなたとタレントを目指す姪の会話形式で、論文の批判的吟味を行って、その結果を含めて回答して。なおタレントを目指す姪に対して、痩せ過ぎの弊害などを理論的に説明すると反発する可能性があります。できるだけ姪に共感しながら、エビデンスが不確実な薬を使わない事と、痩せ過ぎの弊害も話してください。
#PICO :P: 身長164㎝の20歳女性
I: GLP-1ダイエット(exenatide, liraglutideなどのGLP-1受容体作動薬)の使用
C: GLP-1ダイエット未使用のコントロールグループ
O1: 体重減少
O2: 血糖値の改善
O3: 副作用(例えば、吐き気、下痢、膵炎など)
重要なアウトカム:O1, O2
重要でないアウトカム:なし
代替アウトカム:ダイエットには様々な方法があり、食事制限や運動などのアプローチもあるため、体重減少や血糖値改善以外の指標も考えられるが、本シナリオではGLP-1ダイエットに限定している。
#論文 :Once-Weekly Semaglutide in Adolescents with Obesity

論文のサマリーか本文を読ませて、ChatGPTを使う。会話が最も自然。

ChatGPT https://chat.openai.com/
例A:以下のPICOの患者に対して、以下の論文の結果から、使うことを薦めるかどうかを、医師のあなたとタレントを目指す姪の会話形式で、論文の批判的吟味を行って、その結果を含めて回答して。なおタレントを目指す姪に対して、痩せ過ぎの弊害などを理論的に説明すると反発する可能性があります。できるだけ姪に共感しながら、エビデンスが不確実な薬を使わない事と、痩せ過ぎの弊害も話してください。姪は、真剣にタレントを目指しており思い詰めているので、健康な体型より痩せているのを希望しています。
#PICO:P: 身長164㎝の20歳女性
I: GLP-1ダイエット(exenatide, liraglutideなどのGLP-1受容体作動薬)の使用
C: GLP-1ダイエット未使用のコントロールグループ
O1: 体重減少
O2: 血糖値の改善
O3: 副作用(例えば、吐き気、下痢、膵炎など)
重要なアウトカム:O1, O2
重要でないアウトカム:なし
代替アウトカム:ダイエットには様々な方法があり、食事制限や運動などのアプローチもあるため、体重減少や血糖値改善以外の指標も考えられるが、本シナリオではGLP-1ダイエットに限定している。
#論文
Weghuber D, Barrett T, Barrientos-Pérez M, Gies I, Hesse D, Jeppesen OK, Kelly AS, Mastrandrea LD, Sørrig R, Arslanian S; STEP TEENS Investigators. Once-Weekly Semaglutide in Adolescents with Obesity. N Engl J Med. 2022 Dec 15;387(24):2245-2257. doi: 10.1056/NEJMoa2208601. Epub 2022 Nov 2. PMID: 36322838; PMCID: PMC9997064.
BACKGROUND
A once-weekly, 2.4-mg dose of subcutaneous semaglutide, a glucagon-like peptide-1 receptor agonist, is used to treat obesity in adults, but assessment of the drug in adolescents has been lacking.
METHODS
In this double-blind, parallel-group, randomized, placebo-controlled trial, we enrolled adolescents (12 to <18 years of age) with obesity (a body-mass index [BMI] in the 95th percentile or higher) or with overweight (a BMI in the 85th percentile or higher) and at least one weight-related coexisting condition. Participants were randomly assigned in a 2:1 ratio to receive once-weekly subcutaneous semaglutide (at a dose of 2.4 mg) or placebo for 68 weeks, plus lifestyle intervention. The primary end point was the percentage change in BMI from baseline to week 68; the secondary confirmatory end point was weight loss of at least 5% at week 68.
RESULTS
A total of 201 participants underwent randomization, and 180 (90%) completed treatment. All but one of the participants had obesity. The mean change in BMI from baseline to week 68 was −16.1% with semaglutide and 0.6% with placebo (estimated difference, −16.7 percentage points; 95% confidence interval [CI], −20.3 to −13.2; P<0.001). At week 68, a total of 95 of 131 participants (73%) in the semaglutide group had weight loss of 5% or more, as compared with 11 of 62 participants (18%) in the placebo group (estimated odds ratio, 14.0; 95% CI, 6.3 to 31.0; P<0.001). Reductions in body weight and improvement with respect to cardiometabolic risk factors (waist circumference and levels of glycated hemoglobin, lipids [except high-density lipoprotein cholesterol], and alanine aminotransferase) were greater with semaglutide than with placebo. The incidence of gastrointestinal adverse events was greater with semaglutide than with placebo (62% vs. 42%). Five participants (4%) in the semaglutide group and no participants in the placebo group had cholelithiasis. Serious adverse events were reported in 15 of 133 participants (11%) in the semaglutide group and in 6 of 67 participants (9%) in the placebo group.
CONCLUSIONS
Among adolescents with obesity, once-weekly treatment with a 2.4-mg dose of semaglutide plus lifestyle intervention resulted in a greater reduction in BMI than lifestyle intervention alone. (Funded by Novo Nordisk; STEP TEENS ClinicalTrials.gov number, NCT04102189. opens in new tab.)

ChatGPTに論文をすべて読ませる場合:
論文を読んで質問に答えて下さい。論文は長いので分割して投稿します。私が「質問します!」と言うまで「続けて」と解答して下さい。
<論文を読み込ませる。>
質問します!
以下のPICOの患者に対して、論文の結果から、使うことを薦めるかどうかを、医師のあなたとタレントを目指す姪の会話形式で、…

例Aの回答(共感がない文章で作成している)

CPT-4
医師:こんにちは、姪さん。あなたがダイエットについて質問があると聞いたので、手伝ってあげたいと思っています。どんなダイエットに興味がありますか?
:こんにちは、おじさん。GLP-1ダイエットについて知りたいんです。これが効果的かどうか、そして副作用があるかどうか教えてください。
医師:いいですね。最近、Weghuberらの論文があり、それはGLP-1受容体作動薬のセマグルチドによる肥満治療について報告しています。この研究では、12歳から18歳未満の肥満または肥満傾向のある若者を対象に、セマグルチドまたはプラセボを使用しています。
:その研究でどんな結果が出たんですか?
医師:この研究では、セマグルチド治療群では、BMIが平均で-16.1%減少し、プラセボ群では0.6%増加しました。また、セマグルチド群の73%の参加者が5%以上の減量を達成しましたが、プラセボ群では18%でした。これは有意な違いでした。
:それは効果的だと思います。しかし、副作用はどうですか?
医師:副作用については、セマグルチド群では胃腸系の副作用が62%で、プラセボ群では42%でした。また、セマグルチド群の4%の参加者が胆石症を発症しましたが、プラセボ群では発症しませんでした。重篤な副作用は、セマグルチド群で11%、プラセボ群で9%でした。
:この研究の結果を20歳の身長164㎝の女性に適用できますか?
医師:この研究は12歳から18歳未満の若者を対象にしているため、20歳の女性に直接適用することはできません。しかし、この研究の結果は、セマグルチドが肥満治療において効果的であることを示唆しています。ただし、副作用も考慮に入れる必要があります。
:身長164㎝の20歳の女性にとって、GLP-1ダイエットを試す価値がありますか?
医師:GLP-1ダイエットは、体重減少や血糖値の改善に効果がある可能性がありますが、副作用もあります。他のダイエット方法(食事制限や運動など)も考慮に入れるべきです。最終的には、医師と相談し、個々の状況やリスクに基づいて判断する必要があります。

ChatGPT

医師:こんにちは、姪ちゃん!GLP-1ダイエットについて論文を見つけましたよ。これは若年期肥満の青少年に対して、セマグルチドというGLP-1受容体作動薬を使った治療の効果を調べたものです。結果を見てみましょう。
この研究では、セマグルチドを投与した群とプラセボを投与した群を比較しました。セマグルチド群では、68週間の治療後にBMIの変化がプラセボ群と比べて-16.1%となり、体重減少においてもセマグルチド群の方が優れていました。さらに、セマグルチド群では、セマグルチド群では、体重減少率が5%以上の参加者の割合が73%であったのに対し、プラセボ群では18%でした。
一方で、セマグルチド群では副作用の発生率が高く、吐き気や下痢などの消化器系の副作用が62%の参加者で報告されました。また、セマグルチド群では、胆石症の発生が4%で、プラセボ群では0%でした。
姪:なるほど、セマグルチドは青少年の肥満治療に有望なようですね。しかし、副作用の発生率が高いようです。それに、この研究では血糖値の改善については明確に述べられていないようですね。血糖値改善の効果を評価するためのデータはありますか?
医師:確かに、この研究では血糖値の改善に関する具体的なデータは提供されていません。血糖値改善については、他の研究やメタアナリシスなど、さまざまな情報源を参考にする必要があります。
しかし、この研究ではセマグルチドの投与によって体重減少が見られたことが示されており、肥満治療において体重減少は重要な指標の一つです。また、セマグルチド群では脂質代謝やウエストサイズの改善も観察されました。
姪:なるほど、体重減少が確認されたのは良いですね。しかし、副作用の発生率が高いという点は懸念材料です。どの程度深刻な副作用が報告されているのでしょうか?
医師:この研究では、セマグルチド群での副作用の中でも消化器系の副作用が最も頻繁に報告されています。吐き気や下痢などがその代表例です。また、セマグルチド群では胆石症の発生率も報告されています。
ただし、重篤な副作用に関しては、セマグルチド群とプラセボ群の間には有意な差は観察されていませんでした。
姪:副作用のリスクがあるということは理解できました。それにしても、体重減少や脂質代謝の改善といった結果は魅力的ですね。この研究から得られる情報を考慮して、GLP-1ダイエットの使用を薦めるべきでしょうか?
医師:最終的な判断は患者の個別の状況によりますが、この研究の結果からは、セマグルチドを使用したGLP-1ダイエットが若年期の肥満治療に有益である可能性が示唆されています。ただし、副作用のリスクもあるため、患者とよく話し合ってリスクと利益を考慮する必要があります。
また、血糖値の改善に関しては、この研究では明確な結果が示されていませんので、他の情報源も参考にする必要があります。
姪:なるほど、患者との共有意思決定が重要ですね。セマグルチドを使用したGLP-1ダイエットは有望な治療法のようですが、副作用や他の治療オプションも考慮しながら患者との相談に進めるのが良さそうですね。
医師:その通りです!患者の健康と福祉を最優先に考える必要があります。患者にとって最適な治療法を選択するために、継続的なフォローアップと情報収集が重要です。

Bing
医師のあなたとタレントを目指す姪さんの会話形式で、論文「Once-Weekly Semaglutide in Adolescents with Obesity」について批判的吟味を行い、身長164㎝の20歳女性に対して、GLP-1ダイエット(exenatide、liraglutideなどのGLP-1受容体作動薬)の使用を薦めるかどうかについて回答します。
この論文は、2.4mgの皮下セマグルチド(GLP-1受容体作動薬)を週1回投与することで、12歳から18歳未満の肥満または過体重の若者においてBMIの減少と体重減少が認められたことを示しています1。しかし、この論文ではGLP-1ダイエット未使用のコントロールグループが存在しませんでした。また、副作用については、セマグルチド群で胃腸障害が多く報告されました1
以上のことから、身長164㎝の20歳女性に対してGLP-1ダイエットを使用することを薦めるかどうかは、この論文だけでは判断できません。より多くの研究や情報を収集し、患者さんの状態や症状に合わせた治療法を選択することが必要です。 1: Weghuber D, Barrett T, Barrientos-Pérez M, Gies I, Hesse D, Jeppesen OK, Kelly AS, Mastrandrea LD, Sørrig R, Arslanian S; STEP TEENS Investigators. Once-Weekly Semaglutide in Adolescents with Obesity. N Engl J Med. 2022 Dec 15;387(24):2245-2257. doi: 10.1056/NEJMoa2208601. Epub 2022 Nov 2. PMID: 36322838; PMCID: PMC9997064.

ChatGPTにChatGPTからの臨床の疑問とPerplexityからの批判的吟味をそれぞれ入力

ChatGPT:なかなか良い会話になったが、条件が弊害などに言及しているので、薬に否定的に最初から誘導している可能性がある。

EBMの実践を行うにあたり、臨床の疑問に対して、疑問の定式化のまとめ「臨床の疑問のPICO」に対して、批判的吟味の「論文のPICOのまとめ」「論文の批判的吟味」から、患者の適応を使うことを薦めるかどうかを、医師のあなたとタレントを目指す姪の会話形式で回答してください。なおタレントを目指す姪に対して、痩せ過ぎの弊害などを理論的に説明すると反発する可能性があります。できるだけ姪に共感しながら、エビデンスが不確実な薬を使わない事と、痩せ過ぎの弊害も話してください。
#「臨床の疑問のPICO」:
P: 身長164㎝の20歳女性
I: GLP-1ダイエット(exenatide, liraglutideなどのGLP-1受容体作動薬)の使用(経口での内服)
C: GLP-1ダイエット未使用のコントロールグループ
O1: 体重減少
O2: 血糖値の改善
O3: 副作用(例えば、吐き気、下痢、膵炎など)
重要なアウトカム:O1, O2
重要でないアウトカム:なし
代替アウトカム:ダイエットには様々な方法があり、食事制限や運動などのアプローチもあるため、体重減少や血糖値改善以外の指標も考えられるが、本シナリオではGLP-1ダイエットに限定している。
#「論文のPICOのまとめ」:
Participants: 肥満または過体重で、体重関連の併存症を持つ12歳から18歳の青少年
Intervention: 2.4mgのセマグルチドを1週間に1回皮下投与し、ライフスタイル介入を行う(皮下注射)
Comparison: プラセボを1週間に1回皮下投与し、ライフスタイル介入を行
Outcome: BMIの減少
#「論文の批判的吟味」:
ランダム化の方法:研究は、2:1の割合で参加者をセマグルチド群とプラセボ群にランダム化割り付けたため、リスクオブバイアスは低いです。
割り付けの隠蔽:研究は、中央集権型のインタラクティブ音声応答システムを使用して割り付けのシーケンスを隠蔽したため、リスクオブバイアスは低いです。
均等に割り付けられているか:研究は、2:1の割合で参加者をセマグルチド群とプラセボ群にランダム化割り付けたため、リスクオブバイアスは低いです。
ブラインドは何重か:研究は二重盲検であり、参加者と調査者の両方が治療割り付けを知らないようになっていたため、リスクオブバイアスは低いです。
脱落率の割合と、両群均等か:研究は欠損データが少なく、解析は意図別解析に基づいて行われたため、リスクオブバイアスは低いです。
ITT解析をしているか:研究は、ITT解析を行ったため、リスクオブバイアスは低いです。
結果の効果の差をまとめて:研究によると、セマグルチド群はプラセボ群よりもBMIの減少が大きかったため、セマグルチドが肥満の青少年に対して有効であることが示されました。
全体的に、この研究はリスクオブバイアスが低いと評価されます。

キー論文を使って、臨床疑問に対しての推奨をまとめる

Read the following paper and answer my question on it.
#paper: Weghuber. Once-Weekly Semaglutide in Adolescents with Obesity.
#paper: Sean Wharton. Daily Oral GLP-1 Receptor Agonist Orforglipron for Adults with Obesity.
#paper: Knop. Oral semaglutide 50 mg taken once per day in adults with
overweight or obesity (OASIS 1): a randomised, double-blind, placebo-controlled, phase 3 trial.

新しい検索サイトで検索してみた結果

A: Can healthy young women lose weight when taking GLP-1 Receptor Agonist orally?
B: Can you lose weight with oral GLP-1 Receptor Agonist?
●EvidenceHunt:NEJM2023がトップに来て、Cromeの翻訳で見やすかった。検索式も提示。
https://evidencehunt.com/
●Consensus:Bで検索しないと統合できないが、結果がでなかった。検索はA・Bともに2023年検索できず
https://consensus.app/
●Scinapse:A/Bともに検索結果乏しい。
https://www.scinapse.io
●Elicit:メタ分析の検索良い、一覧見やすい、まとめ文章もつくるが、NEJM2023が検索されず。批判的吟味も行う。以下の論文が見つかった。
https://elicit.org/
見つかった:Fernandes, F. B. (2023). Major evidence of the GLP-1 analog (liraglutide) in the treatment of obesity: a systematic review. International Journal of Nutrology, 16(2).GRADEアプローチを誤解している。

追加:

DIニュースの原稿を作ろう

質問を複数用意しました。作成するAIによって、質問も異なります。企画書のみ作成して、後は自分で記載した方が正確で早いかもしれません。質問3がやはり安定した結果を返しますが、企画書も捨てがたいです。自分で正確な情報を手に入れて、それをChatGPTで企画書に並べて原稿としてまとめるという使い方のが、2度手間がなくて良いかもしれません。

質問1:ウゴービ皮下注(セマグルチド)についてDIニュースを作成してください。
質問2:ウゴービ皮下注(セマグルチド)についてDIニュースの企画書を作成して、その企画書に従って構成を考え、実際の原稿をマークダウン型式で作って下さい。ステップバイステップで考えて。
質問3:ウゴービ皮下注(セマグルチド)についてのDIニュース用の原稿を、以下の制約条件に従ってマークダウン型式で作ってください。
制約条件:
・DIニュース
・医師と看護師向け
・専門用語を使う
・添付文書の内容を含める
・適応症は、細かく指示
・副作用は、必ず含める
・使用上の注意点も含める
・投与方法について、具体的なステップを示した表を載せる
・最終的にA4で2ページになるように
・「説明する」という企画書でなく、実際の原稿を作成する

Bingで、より創造的に、よりバランスよく、より厳密で、かなり回答が異なりますので、いろいろ試してみましょう。

質問例:痩せるために、オゼンピックとリベルサスのどちらが、良いですか?また、それ以外の方法は?


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