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家族は世界最小のカルト集団?
最近読んだ本に「家族とは世界最小のカルト集団である」と書かれていた。
父:小学校からお受験。県内1の学校を卒業。仕事でも日本一に輝き受賞することも。人とコミュニケーションを取るのを極端に嫌い、家庭でも雑談することはない。一緒に遊んだ記憶もない。私は幼少期父から勉強を教えられたが、答えられないと怒鳴られ、時折叩かれる。生活の中でこだわりが多く、乱されると激怒する。
母:小児癌で小中とあまり学校に通えず。学歴コンプレックスがあり。2度の流産の末に授かった私と弟に対して過保護。専業主婦の自分は資格が無いからと、一生働ける職業を選ぶよう勧められる。あなたは勉強だけしてれば良いからが口ぐせ。100点、1番でなければ、どうしてあと5点が採れないの?と叱られる。
弟:テストは100点、順位は学年1番。生徒会長。国立大、大学院に進み、教員になる。
郊外の一軒家に住み、毎日家族で食卓を囲む。お金に困ることはなく、優秀な父親、専業主婦の母親、秀才の弟を家族に持つ私。
いつしか私は勉強が出来なければ自分には価値がないと思うようになった。
1番でなければ、それ以外は意味がないと思うようになった。
周囲の大人の期待に答えたいと思うようになった。
自分の気持ちを押し殺して演技してまで、目の前の人に喜んでもらいたいと思うようになった。
いつしか生きていても楽しくないと思うようになった。
私は家族が「世界最小のカルト集団である」という言葉を見て安心した。
あれはカルトだったんだ!私はそういう場で育ったんだと。カルト集団を作るのも簡単ではない。両親も悲しみを乗り越えるために必死だったんだと。
いつも不安を抱えていたけれど、この不安も幻が作ったものだと思えば、安心して少しずつ手放していける。不安は自分を守るためのものだったけれど、もう十分だ。
社会に出れば100点も1番もない。
完璧な状態で居続けることはできない。
私は私自身を喜ばせるために生きたい。
あなたの家族はどんなカルト集団ですか?
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