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永遠に心に刻まれる「美しさ」

故人を偲び、まことに勝手ながら、想い出とともにつづらせて頂きます


私の世代で田村正和さんと言えば「古畑任三郎」。

それまでも「パパはニュースキャスター」「ニューヨーク恋物語」「パパとなっちゃん」など好きで観ていたし、人気があった。

時代劇好きの母のイメージは「眠狂四郎」であったが、「古畑任三郎」のインパクトが強すぎたせいか、今は「古畑任三郎」が定着しているほどだ。


私が抱く故人のイメージは、キレイで美形なオジさま。


ネクタイをせず、シャツの襟元を広めに開けるスタイルは、大人の魅力にあふれた、今でいう「イケオジ」だった。


現在は、竹野内豊や西島秀俊がイケオジに相当するのだろうが、


なんだろう・・・?


昭和のスターの品格なのか、はたまた血筋なのだろうか、田村正和さんのまとうオーラは別格であるとさえ感じてしまう。


古畑任三郎が放送されたのはもう25年以上前になるだろうか。最近は露出が減り、テレビで観ることも少なかったが、歳を重ねてもその佇まいは変わらず、スターだった。


テレビドラマで観ていただけの、ファンでもない私でさえ魅了してしまうのは何故だったのだろうか?訃報とともに回想してみることにした。



私が会社員だった頃の話だ。

当時、東銀座の本社に勤務していた私。本社本館の正面に本社新館と一体化した新橋演舞場があった。(現在、本社は横浜)

新館には社長室をはじめ、確か人事部や経理部などが入っており、本館から新館へは、一般道路の短い横断歩道を渡って行き来するしかなかった。


ある日のことだった。

遅いランチを終えた後だったか、経理部へ向かう移動中だったのか定かではないのだが、本館から新館への横断歩道を渡っている時に、演舞場の駐車場入り口に一台のハイヤーが止まったを目にした。

そのハイヤーからひとりの男性が降りてきた。

何気なくそちらをみると、男性の横顔が見えた。


田村正和だ!!!


男性を形容する言葉ではないのだろうが、佇まいが白百合のようで、陶器のような透明感のある肌に思わず息をのんだ。

この世のものとは思えない、スターのオーラは凄まじく、足が震えたのを覚えている。熱狂的ファンでもないのに受けた衝撃は、今までリアルで出会った有名人、芸能人の中でNO.1であった。(現在も超える有名人はいない)


数メートル先からちらりと拝見しただけと言うのに、あの衝撃は、何十年経った今でも鮮明に残っているほどのインパクトを私に与えたのだ。


それほど田村正和さんは美しかった。


一生忘れない、忘れられないのだろう。


まことに勝手ながら、私の心にいつまでも残るであろう田村正和さんを偲び、書かせて頂きました。ご冥福をお祈りいたします。


当時を想い出し、どんな舞台に出演されていたのだろうかとググってみた。年代的にもきっとこの舞台だったのだろう。

佇まい、やはり美しい。


パラレルキャリアをもつフリーランス助産師です。歩くパワースポットと呼ばれるくらい幸運体質な私が、妊娠/出産/子育て/女性の健康/の情報発信と日々のくらしのよしなごとをエッセイでつづっています。サポートしていただけたら最高にうれしいです!