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「アイドル」について卒論を書いてみた。


こんばんは。Susanです。

ようやく超ド長文レポを投下できて、一つ頭の中がスッキリしたので、これからは予告通り、大学時代に書いた ”卒業論文” を連載形式で載せていきたいと思います。

最近Twitterでもオタクの心理について討論?していて、本当にいろんな意見があって脳が活性化されたので、もっともっと広い視野で私の思うこと、考えることを発信していきたいなと。

そのために、まず「アイドル」という存在に対して ”私が持っている根底にある考え” がぎゅっと集約されている大学時代の卒論を公開しようと思った次第です。

大学時代、私は ”現代ビジネス” という学部の中で、コミュニケーション学と環境学と国際文化・異文化理解と心理学が混ざったような、何ともカテゴライズしにくい領域のゼミで学んでいました。

そして、大学時代も絶賛強化オタクだった私は ”卒業論文” まで「アイドル」について書くぞー!と意気込んだのでした。当時のゼミの担当教授には、「アイドル」をテーマにして本当に卒論が書けるのか心配され何度も確認されましたが、序論が完成して内容を見てもらったら一発OKでした。

こうやって「アイドル」についての卒論を完成させたわけですが、8年の時を経てついに公開します。今読んでみても、私が捉えている「アイドル」という存在についての大枠の考えは同じですし、”これを8年前に考えていた私は案外すごい奴だったんじゃないか” と今更ながら思っています。(自画自賛していくスタイル)

もちろん当時22歳の私が書きましたので、今と違う視点もいくつかありますが、卒論は卒論なので加筆や修正は一切せず、 そのまま原文を載せます。そして、今感じることや思うことについては今後のnoteで少しずつ書いていこうと思います。

この卒論を書いた当時がどういう時代だったかと言いますと、”ジャニーズWEST” がCDデビューし、 ”BTS(防彈少年團)” が日本デビューしたばかりの時期でした。この卒論の内容は、日本の「アイドル」だけでなく、韓国のボーイズグループである ”BTS(防彈少年團)” にも当てはまる要素があるなと思いますし、日本独自の文化だろうなと思う部分もありますので、もし読んでくださって他にも面白い意見や捉え方があれば、ぜひ私とアイドル討論してくだされば嬉しいです。

それでは、本日は序論と目次を載せていきます!

序論
なぜ「アイドル」は人々の心を掴むのか


1970年代、日本における「アイドル」という言葉は、主に若者をターゲットとした歌手の総称として誕生した。その当初は、「アイドル」は手の届かない雲の上の存在であり、同性を含む幅広い層に共感を与え、愛される存在であった。そこから、日本のアイドル像は熱烈なファンすなわちヲタクの心理とともに多様な変化を遂げてきた。現代の日本では、「アイドル」が、毎日のようにテレビのバラエティーやドラマ、歌番組など、様々なところで活躍し、芸能界の大きな一角を担っている。また、コンサートや握手会が定期的に開かれることが多く、会いに行ける存在として私たちにとって身近な存在になっている。

しかし、バラエティーであれば芸人、舞台やドラマ、映画であれば俳優・女優、歌であれば歌手、というように各部門におけるプロフェッショナルともいえる存在がいる。その中で、「アイドル」がプロの実力に及ぶことは難しいにも関わらず、何故「アイドル」という存在がここまで日本文化に浸透し、ビジネスとして成立し、人々に愛されているのか。

そこには、一概に応援していて楽しい、好き、という感情だけでは成り立ちえない「アイドル」の営業戦略や心理的戦略があると考える。そこで、本論文では「なぜアイドルが人々の心を掴むのか」という問題を取り扱う。現在の日本における「アイドル」の定義とともに、それを一心に応援するヲタクにどのような心理的影響を与えているのかを追及し、研究する。

そこで本論の第一章では、まず日本と海外の文化や趣向を比較しながら日本のアイドルとは何なのか、また現代におけるアイドルの定義と特徴にせまる。第二章では、一章で挙げたアイドルがどのような活動や営業戦略によって人々の心を掴んでいるのかアイドル歴史とともに辿っていく。第三章では、アイドルを身近な存在である他己と捉え、その他己を承認することにより自己承認の願望を達成したかのように感じる同一化作用による心理的戦略を追求していく。そして最終章では、本論で展開した議論を要約し、「なぜアイドルは人々の心を掴むのか」という問いの答えを確認する。

2014.07.08. 執筆

目次


第一章 日本のアイドルとは
・第一節 「アイドル」という言葉の意味、「アイドル」の誕生
・第二節 日本と海外の文化や趣向の比較を通してみる日本の「アイドル」像
・第三節 日本の「アイドル」とは

第二章 「アイドル」の営業戦略
・第一節 物語消費とは
・第二節 なぜ人々は「物語」を求めるのか
・第三節 物語マーケティングと「アイドル」

第三章 「アイドル」の心理的戦略
・第一節 自己を投影する「アイドル」
・第二節 「アイドル」と「ファン」との間で起きる心理的作用
・第三節 なぜ「アイドル」の「ファン」同士のコミュニティーが生まれるのか

最終章 結論
なぜ「アイドル」は人々の心を掴むのか の問いに対する結論

本日はここまで。
明日以降、毎日一章ずつ更新予定です。

よろしければ、最後までごゆるりとお付き合いくださいませ。

2022.10.01.
Susan

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