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不思議の国の少女たち(本紹介)

こんにちはhikarumです。

海外ミステリー、海外SF、サイエンス系、人文系の本を基本読みます。

本紹介です。
今回は、海外ファンタジーです。

2017年ヒューゴー賞・ネビュラ賞・ローカス賞の3大SF賞総なめにした作品です。


不思議の国の少女たち



設定としては

現代

(でも、携帯は持ってなさそう…)

不思議の国


(今風にいうなら、異世界転生
から帰って来てしまった少女達、少年達

(基本、親から大事にされてなくて別の世界への扉を発見し易い、とかで、少女が多い…女児より男児の方が大切にされるとか、少し設定は古い気がするけど、女の子の方が夢見がちということでしょうか)

元(普通)の生活に馴染めず、
両親に全寮制の寄宿学校に送られた彼女達


と…少し変わった学園モノと思いましたが。

寄宿学校で、連続殺人

いきなりミステリー的展開で、


こういうめちゃくちゃな小説が大好きな私にとっては

面白かったです❗️


彼女らのほとんどは

元の世界(不思議の国=異世界)に戻りたいけど、扉が現れないから
戻れない(何かしらの理由で、こちらの世界に戻るざる得なくなってしまった)

戻りたいけど、戻れない
戻れないのはわかっているけど、希望は捨てたくない

でも、戻れないなら、この世界に折り合いをつけないといけないけど…

そんな中で、学園で、事件が…

そして、主人公は、こちらの世界と異世界どちらを選ぶのか?

簡単解説として


色々な

不思議の国的異世界

というのは

何かしらの
メタファーなのでしょう。

昔は、
「扉の向こう」
(不思議の国的異世界)


のような

自分の居心地の良い世界に逃げ込む

というのは、難易度高かったとは思いますが、
テクノロジーが進化した今は、

生活は出来る
という、最低条件と、健康、家族問題など

そういうことなければ、

「扉の向こう」に行きっぱなしになれるわけではあります。

…ただ、労働や家族のこともあるから、たいていの人はある程度折り合いをつける必要はある。


あと、メンタルヘルス的にも、

定期的あるいは、一時的には

そういう世界(趣味など)に逃げることも大事ですよね。

…などなど、人によって色々解釈が変わりそうで、面白いですね。ここ数年では、意外性がありかなり面白い部類です。
ただ好みは分かれそうです。

三部作らしいので、他の作品も今年中に読めたら良いですね。




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