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何事もほどほどに、というお話。

私の知り合いAさんの痛かったお話。
誰にでも可能性があるので、ここに記す!

Aさんは私より5歳年上の女性。この世代によくある「最近ちょっとお肉がついてきたわ~。もっと体を動かした方がいいかな。」ということで、いくつか試した結果、スポーツジムの「水泳」にハマった。泳ぐのは気持ちいいし、体重は減ってきたし、うれしくて結構頻繁に通いガンガン泳いでいたそうです。

去年の春、なんだか右肩が痛い。どんどん痛くなり、初めて整形外科へ。
1軒目の先生は、「五十肩」でしょう、という診断。激しくない程度に動かした方がよいと言われ、Aさん水泳を続行。

ところがいっこうに痛みは治まらず、痛くて夜も寝られなくなった。さすがにおかしいと思い、2軒目に訪ねたのは、スポーツ選手の肩を専門に診る整形外科。そこでの精密検査で、普通のレントゲンでは映らない症状が判明したのです。

骨棘(こつきょく)が腱板をゴリゴリした結果の腱板断裂(けんばんだんれつ)

聞いただけで痛いですね~(>_<)
Aさんの場合、水泳で腕をグルグル回し過ぎて過度の負荷が加わった骨にとげができ(骨棘・こつきょく)、運悪くその上に腱板(筋肉が骨にくっつく所の板状の白いスジ)が乗っかっていました。


Aさんの断裂部ではありませんが、このような位置関係。
白い部分が骨、ピンクが筋肉です。
日本整形外科学会の図より

棘は誰にでもできる可能性はあるそうで、水泳以前にできていたのかもしれないけど、そうだとしても上に乗っかった腱板をゴリゴリと傷つけてしまったのは、水泳による繰り返し。Aさん、クロールじゃなく平泳ぎにしとけばよかったと言ってたけど、そういう問題でもなさそう(*'▽')

骨棘こつきょくの上に腱板がのるケースは少なく、レントゲンでは見えない箇所だったので、1軒目の整形外科では見つけられなかったそうです。この症状は野球選手など肩を使うスポーツ選手に多く見られ、Aさん、どんだけ泳いどんねん、という話ですが、一般人がスポーツジムで泳いでいただけでもなる可能性はあるそうです。2軒目の整形外科はスポーツ選手を多く診察するということで、判明したんですね。

1軒目のお医者さん、しっかりせ~よ、と言いたいですね。

腕の痛みに苦しみ、部分麻酔で手術の恐怖に耐え(カチャカチャ音が丸聞こえ)、痛いリハビリを頑張って、手術から通常の生活に戻るには入院を含めて約4か月はかかるそうです。リハビリ中は家事も車の運転もできないから、家族の協力も必要。
健康のために体を動かすのはいいことだけど、何事もほどほどに、ということです。


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