添い遂げる。ゾッとする私は、ダメな妻ですか?
NHKの土曜ドラマ『お別れホスピタル』が始まるのは知っていたけど、
医療系はちょっとしんどいなと思って忘れていました。たまたま土曜日に
テレビをつけたらやっていたので、何気なく観ていたんです。
その第2話は、介護されていた夫が入院し、そこに高橋惠子演じる奥さんまで入院することになって~という話なんだけど。
ご主人に見初められて19歳から結婚生活52年。71歳か…。
途中からだんだん見入ってしまいました。そして涙も。
ちょっとしたホラーより怖かった。
「結婚したら添い遂げる」などと世間の女性たちの多くが本気で思っていたのはいつごろまでだろう。
私たち世代(60代)は80代の親に育てられたからか、良くも悪くも「昭和」を受け継いでいる。ウーマンリブだとか、ディンクスだとか、時代の変わり目を経験しているから、新しい感覚も受け入れているけど「昭和」がぬぐい切れない。
若い人たちの間で昭和の歌謡曲が流行っているとかで、もちろん「昭和」のいい面もいろいろあるんだけど、こと夫婦関係に関しては、「妻」が疲れるようにしかなっていない。
夫を置いて友達と旅行に行くのはちょっと後ろめたい。
定年退職して家にいる夫の昼ご飯を当たり前のように作る。
学校のPTAや町内会の集まりには母(妻)が当たり前のように出席する。
あ~~、これはウチの場合ですけど、こういう昭和のご夫婦は多いと思います。変だなと思っても、相手が「昭和」だから、変えようとするとこちらが余計に疲れる。
今50代から下の世代の人たちは、この先、夫婦の形もガラッと変わるでしょうね。もうすでに変わっていってますけど。
夫が一回り上の60代だとしても、妻側の力が強いだろうから、そのうち昭和の悪しき慣習は消えていくはず。
そういえば仕事に関しては「終身雇用」という言葉もあったなあ。
今でも存続している「終身雇用制度」ではあるけど、すでに働き方が多様化しつつある今では懐かしい言葉です。
さて、NHKの土曜ドラマ『お別れホスピタル』第2話ですが、2月17日(土)の午後10:49までNHK+で放送されているようです。
高橋惠子演じる妻と同じ思いで日々を送っている「昭和の妻」が日本中にはいっぱいいるんだろうな。ほどほどに手抜きして、自分ファーストでちょうどいいかもしれませんよ。
●『定年後夫婦選択制』を推進する会
会長としてはぜひ早めに実現してほしいけど(会員1名)