フレンチトースト

フレンチトーストが好きです。発明した人にノーベルスイーツ賞をあげて下さい。そもそも、フレンチトーストが生まれたのは古くなったフランスパンを美味しく食べるためだそうだ。捨てる寸前の物をここまで昇華させてしまうのだから驚きだ。もはや、焼きたてのフランスパンもフレンチトーストにして欲しい。フランスパンのアレンジもフレンチトーストしか知らない。フランスの人ごめんなさい。

初めて食べたのは、小学校の時だったと思う。母親が古くなった食パンで朝ご飯につくってくれた。出来立てのフレンチトーストにメイプルシロップを沢山かけて、真ん中のフワフワの部分をちぎり取って食べる。衝撃的だった。お笑好きの人ならオードリーさんの「ズレ漫才」音楽好きならヒゲダンのボーカルの藤原さんの「音域」サッカーで言えば「久保建英くん」そのくらいの衝撃だった。母親は天才だと思ったが少ししてからこれは元からある物なんだと理解した。

しかし、古いパンを美味しくするのなら古ければ古いほどいいのではないかと僕は思いついたのだ。そして買いたての6枚切りの超熟を隠した。母親は探していたが、ここは堪えて知らないフリをし、しばらく経ってから勉強机の引き出しから取り出したパンは見事にカビていた。母親にはしっかりと説教された思い出がある。

東京に来て1人で有名なフレンチトースト屋さんに行った。女の子しかいなかったが関係ない、僕はフレンチトースト食べられるのなら女子高生から指さされてバカにされても構わない。僕は美味しいものが予想を超えた美味しさを出してくると笑ってしまう癖がある。その有名店のフレンチトーストを食べて大爆笑した。その時も1人だ。しかし笑いが堪えられない。そのくらい専門店のフレンチトーストは美味しい。秋葉原のお店です、皆さんも是非。

自分でも作れないかと、レシピを調べて卵液を作り、前日からつけておいた物を焼く。ふむ、見た目はまあまあだな。メイプルシロップとバニラアイスをかける。やっぱり自分で作ったもんだから見た目はグチャとなった、うーん、失敗かと思いながら口に放り込む。笑いが我慢できなかった。成功だ。