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歯医者


歯医者にいかなければならない。3年前に左側の親知らずを抜いたが右側を抜けずに上京してきてしまった。その右側を抜きに最寄りの歯医者に行った時に虫歯が見つかり、それ以来通うことにしている。歯は命ですから。

到着し、受付を済ませ通される。首に紙製のヨダレ掛けをかけてもらいうがいをしてくださいと言われる。僕はこのうがいが下手だ。いつもこぼさないように気を付けてするのだがどうしても毎回よだれ掛けが濡れている。紙製なので良く吸う。ユーラシア大陸くらいの範囲を作ってしまう。もう、そこまでいってしまうと隠しようもない。いい歳なのにうがいも綺麗にできない人間ですと行ってしまっているようなものだ。勿論、今日も例外ではなくしっかりこぼしている。

先生が来られて治療が始まる。この歯医者では目隠しをしてくれるので、ついつい寝てしまいそうになる、しかし寝てはいけない。口の開きが小さくなり、先生がやりづらくなる。僕は過去に何度も、先生から「大きく開けてください」と注意されている、しまいには「あとちょっとだから頑張ってください」と応援される始末だ。情けない。なので眠らないように脳を動かしておかないといけない、と思えども視覚からの情報がないので自分の中にもので考え事をしないといけない。ふーむ、何を考えようか。

晩ご飯は何にしようかな、久々に家で作ろう。無水カレーの美味しそうな動画があったから、それを真似して作ろう、玉ねぎをみじん切りしないといけないからそういう機械を買って帰らないと。そんな器用に調理もできないんで。そういえば今日はまだ何にも、食べていなかった、お腹が空いたなあ、暑いからアイスでも買って食べながら帰ろう。ふむ、なかなかいいプランが出来上がった。

「これは銀歯にしないとダメですね」不意に言われた言葉に驚きが隠せない。銀歯!?自分の取り柄は歯が綺麗なことと乗り物に酔わない事くらいなのに、、、銀歯!?他の方法はないんですか!?「保険の範囲だと銀歯で、実費だと白で丈夫なんですけど66000円です」。銀歯でお願いします、、、、、、、、、、、、「じゃ、次回型取りするので今日はこれで終わりです」ううう、ありがとうございました。銀歯に動揺を隠せないがアイスを食べて帰ろう。「あ、麻酔してるんで30分は飲食控えてくださいね」

わかりました、銀歯にして、アイスは食べずに帰ります。先生、また来週、

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