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時代の変化を感じるとき

昨日久しぶりにカメラフィルムの現像をするため、家の近くにあるカメラのキタムラへ行った。けれど、結局キタムラで現像を出すことはなかった。今、その店舗にはフィルム現像機がないらしい。いわゆる外注出しで、大体10日間かかると言われ、今回は諦めた。近くのフィルム現像機があるお店を紹介されたけれど、何だか少し行く気が失せてしまった。

かつて自分もカメラのキタムラでアルバイトをしていて、今回久々に懐かしさを感じながらお店に入ったのもあったかもしれない。当時と比較してしまって少しショックを受けた。でも僕がアルバイトしていた10年くらい前ですら、フィルム現像本数はかなり減っていたから無理もないと思う。フィルム現像機はかなり世話がかかる。

1日に10本も現像がない日もあった。それでも水や薬品の補充、廃液の処理、清掃などのメンテナンスに世話を焼く。働いている側からすると、もうなくてもいいんじゃないかと思ったこともある。

でも正直ここまで失くなると思っていなかった。
あっという間だった。

デジタルカメラが主流になり、かつての「スピード仕上げ最短30分」という謳い文句や写真屋さん45なども全くスピード仕上げじゃなくなってしまった。今や10日間かかることも。

その場ですぐ見れて、家でもプリントできるデジタルカメラにスピードで叶うはずがない。この10年間で社会はもっとスピードを求めるようになったと思う。スピード勝負に負けたものは淘汰され、どんどんスロウになっていく。写真の話だけじゃなく、きっとこれが今の世の中の仕組みかな?と思う。

もし、これからの時代にスロウを選ぶ人が増えて行ったら世の中はどうなるのだろう?そんな世の中も、見てみたい気がする。


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