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小学生のうちから語ることの大切さ

お久しぶりの投稿です。だいぶのんびりと年末年始を過ごしてしまいましたが、なんとか稼働し始めました。本年もよろしくお願いします。


昨日、ゼミ生の修士論文の要旨と結論のチェックのお手伝いをしました。ある方の論文に、「キャリア教育は早期からの継続が重要である」という考察がありました。私も同じ思いでいたので、研究から導き出したその考察に後押しされるような力強い気持ちになりました。


今日はこれから、出身小学校でキャリア教育をするために地元に帰ります。時折、「なぜ小学生にキャリア教育をする必要があるの?」と問われることがあります。それを自分なりに、説明してみたいと思います。


大きな前提として、ライフシフトはすでに始まっており、2007年生まれの約半数が107歳まで生きると言われる世の中です。生き方も、働き方も、昭和と同じで良いはずがありません。人生全体をキャリアと捉え、自らが主体となって選択していく必要があります。

また、語ることの重要性もまだあまり認識されていません。サビカスは、キャリアはStageからStoryへと変化する、と言っています。舞台の上で役割を演じるキャリアは終わり、点在する自分の物語を繋いでストーリー化していく力が求められるのです。そのために、「語ること」が重要なのです。


またコルブの経験学習理論には「省察」が含まれています。個人的に、もっとも効果的でインパクトのある省察は、語ることだと思います。語ることで人は自らの行いや思考を認知し、次に活かすことができると考えます。


私は、小学生のうちから「互いに語ること」を習慣化することで、自己肯定感を高め、他者との違いを認識し、他者を認めることのできる大人になっていけるのではと考えています。ワークを作るときは、「その学年にしか効果がない」ような子どもだましではなく、それ以上の年齢であれば誰でも、新しい気づきのあるものにしています。


1月28日に、キャリアコンサルタント仲間と「物語を作ろう」というワークショップを開催します。今回は小学生を対象としていますが、大人がやってももちろん、気づきの多いワークです。

自分でつむぐ物語には必ず、その人の「視点」が含まれています。そこに気づき、自分の「点」を増やしていくことが、将来、つなぐべき「点と点」の多さにつながるのだと思うのです。

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