見出し画像

働き方改革はトップダウンで

社員の働き方に対して積極的に改革をしている企業として、さくらインターネットとサイボウズがよく挙げられます。偶然にも、どちらも今年で創立20周年。どちらの会社も、社長さんが働き方改革に積極的です。

■さくらインターネット「さぶりこ」

■サイボウズのワークスタイル


私は人事という立場が長かったですが、はっきり言って、人事のいちスタッフからのこうした制度改革提案はなかなか通りづらい、というのが個人的な感想です。

働き方改革がテーマの勉強会や講演会に参加すれば、関心を持っている人事担当者がたくさん来ているのに、決まって「個人的な関心で来ています」と言います(私もその一人でした)。要は、関心を持っていても、多くの人事担当者は制度について提言できるような立場にない、もしくは提言しても聞いてもらえないことを経験的に知っている、ということ。


ということは、社長さんがいかに本気になるか、または経営企画や人事最高責任者がいかに本気にさせるか、という点が、とても重要になってくると思うのです。


上記でご紹介した会社の方に、社長さんを本気にさせるにはどうすれば良いか、という質問をしてみました。その方いわく、業績がブレーキになることもあるとのこと。確かに、業績不振だとチャレンジしづらくなり、負のスパイラルに陥りがちになる、という経験を会社員時代にしたことがあります。失敗できる環境が、改革につながりやすいのかもしれません。


働き方改革は、まだ取り組めていない会社が多いからこそ、早く取り組めば取り組むほどニュースバリューが上がります。社長さん、経営企画のみなさん、今がチャンスですよ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?