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大のDIEの内弁慶、と大後悔時代。

15年前の日記を振り返ると、ネタみたいな旅行をし過ぎてて、
最近の旅行がいかに生ぬるいものか再確認出来ました。笑

今回は豪雪に巻き込まれ続けた悲しい貧乏学生のお話。


香港で通りすがりのインド系のおじさんが
『おまえ…まさか!?』みたいな顔でこっち見てきたんで、
なんか俺も同じような顔で見返して、不思議な時間が流れました。

どーも、濃い毛徹平です。

いろいろあり過ぎて、なんて言っていいか分からないですが、 とにかくごっちゃ混ぜの旅行でした。プランなんてあって無いようなもんです。ハイ。

簡単にルートから先に言うと、

(構想) 北京⇒成都重慶⇒長沙⇒香港⇒澳門(マカオ)⇒武漢⇒北京

(現実) 北京⇒成都重慶⇒広州(深圳)⇒香港⇒北京

はい、だいぶ短くなりましたね。

全て汽車(電車ではなく!)の予定だったのが、おかげさまで飛行機に余分に乗るハメに。毛むくじゃらの財布の紐がキッツキツになりますね。

今回は普通に書いたら長くなりすぎるんで、大事な事件以外は全て箇条書き程度で収めようと思います。とか言いながら、ダラダラ長くなるでしょうw

最後の総括は少しマジメーなトーンにでもしようか思っちょります。

(*)この日記は2007年時点のものです。ノンフィクションですが、登場人物や団体が既にフィクションと化している可能性がある点、ご了承下さい。

成都

まず、成都

に行く前に… 前哨戦。成都に行くまでの飛行機での出来事。

出発前夜に徹夜して、朝の飛行機で寝て着いたら成都
って言う素晴らしいプランを立ててたこの俺ですが、
飛行機で寝て、起きた次の瞬間、このアナウンス。


『北京空港にまもなく到着します。』

え?

夢?それとも寝過ごした??
西船橋越えて東葉勝田台タッチして中野まで戻って来たパターン?

全く事態がつかめない毛。

そんな時、隣の席のオバサンが携帯電話口に叫んでました。

『雪で成都着けなくて引き返すとかマジネタよね。』

鬱www 
雪で自分自身の交通事情がここまで影響受けたのは生涯初めてっす><

更に言うなら、1日2回も飛行機に乗ったのも人生で初めてっす。
再搭乗券とか言う制度あるんですねwww

おかげで1日パーデンネン。ちなみに隣のオバサンとは意気投合して、
お互いにダジャレの応酬。最後は到着口にてハイタッチで別れましたw

彼女の最後のアドバイスは
『あなたは中国人っぽいからそのままでいた方がいいわよ。』

ご忠告どうもですw
ちなみに毛が乗ったハイナン(海南)航空だけが北京に戻ってましたw

マジ、とんだチキン会社ですww 皆さんもくれぐれもお気をつけください。

んで、結局成都に到着。こっからは軽く箇条書きですが…

成都まず最高!ってか街の感じが超オシャレ!!
・物価安い!湿度いい感じに高くて喉が心地いい!!
・女の子ヤベーきれいw
・パンダ研究所やべー><
・運よくパンダの××シーンまで見れてしまったww
レッサーパンダのコーナーで、映画撮影中の日本人一行に遭遇。
 数奇な出会いに喜びを分かち合うこともなく、むしろお互いをうざがる。
諸葛孔明先生の蜀の本拠地を拝み、小吃に舌鼓を打つ
成都の歴史博物館に行き、日本の縄文弥生と瓜二つなのに驚く。パクリ?
 更にその博物館自体&その内部のシステムのハイテクさに度肝を抜かれる
・夜は、火鍋(激辛だけど、辛党の俺にはベスト)を食べる。

大満足でした。日にちが1日少なくなったこともあり、
また行きたいっす>< まだあと1週間ぐらい見れる所あるw

重慶

続いて重慶の箇条書き。

・坂多いw 高層ビル超多いww 長江リアル長い!!!
重慶で長江が2つに分かれてるっていうか、
 重慶で2つの河が1つになって長江になるのが、なんかロマンティコ♪♪
・夜景はマジきれい
・洋人街はなんか変(女性のお尻の形をした小便器がある)
重慶の小吃もマジ美味

こんなすんばらすぃ街で1人で過ごすなんてマジ痛い子ですたww

けど、夜道迷ってスラム街みたいなとこに迷い込んだ時には
よだれを垂らした犬と荒れ狂う鶏に前後を挟まれ、マジ死ぬか思いました。

逃げ走り疲れて漸く見つけたゴンドラで長江を横断した時の感動は今でも…いや、その時は怖かった思いで頭の中一杯だったわw

ちなみに重慶は未だ開発を続けているらしく、
開発終わったらこの都市はもっと化けそうな気配を持ってますた。

なんてったって、かの江沢民ゆかりの土地やしね。

A列車で行こう

そして、広州香港!!
と、言いたいとこですが、その前に大事件は起きました。

もう、長くなりすぎるんで結果から先に言うと、

水もねぇ。

食料もねぇ。

電気もねぇ。

トイレも詰まって水流れねぇ。

車もそれほど走ってねぇ。

汽車の中で70時間も缶詰状態サバイバルゲーム!!!
(三流バラエティのタイトルコールかw)

マジでネタと思ってる方多いと思いますが、現実なんですw
これも全てあの憎き大雪のせいですw
海南航空が雪にチキったのがいけなかった感じ?笑

何をしたかを箇条書きで書いただけで、充分奇々怪々な状況が
伝わるはずだと思うのでとくとご覧あれw

・リアル竹にかじり付いた。(さとうきびを知らなかった毛むくじゃらw)
・1ヶ所に突然24時間も停車ww
・出発したと思ったらまた停車www 100m走ってまた停車www
・もちろん70時間風呂なんて入れませんww
・トイレにブツがテンコ盛りの中、敢行。自分のお尻とブツがキスしない
ように致すのがこんなに足に来るとは思わなかった(食事中の方申し訳w)
・水なんてねぇから、ようやく辿り着いた途中駅のプラットホームの
雪で手と顔を洗うww
・やっと来た配給に2時間並んだけど、配給にお金をとられる始末w
チャイ人さすがしっかりしてるわww
・駅の売店に人が密集、バーゲンばりのインスタントラーメン争奪戦w
・そんな中俺を慰めてくれた日本の大ヒット曲たち from 列車アナウンス&乗客の携帯着メロ(津軽海峡冬景色・大事MANブラザーズ『それが大事』・猫の恩返しの『つじあやの』の曲)

いやー、おかげさまで北京原人にまた一歩近づきましたwww
本当にキレイなオバサンが竹を歯でバリバリってやってるのを見た時は、『世も末や。』と素直に思ってしまいますたw
それで俺のブレイブハートにも火がついた訳ですがw

毛は70時間も日本とウイグル(つまりは中国のトルコ・アラブ系民族)のハーフと言う事で、彼らと喜怒哀楽を共有しあって生きましたw

列車が雪を抜け出した瞬間は乗客全員笑顔で抱き合い、
日本人てバレたらヤバいと思って最初のうちは1人寂しく寝てたけど、
最後はみんなと分かり合えて(日本ウイグルのハーフのままw)、
そこでできた友達とずーっと語り合いました。

時には停車場所近くに住んでる農家のおっちゃんに向かって、
『食料もってこい!ガチだ!こっちは命かかってんだ!!』
って脅迫チックに叫んだりw

1人、またひとりと乗客が降りていくことに寂しさを感じたり、
最初は懐かなった3歳児(小皇帝と命名)が最後は
俺と広州旅するとか言って泣き出したり、
(こんなグロテスクでテロリズムな顔を好きになってくれてありがとう)

とにかくなんか人の温かさ(?)を直に感ずることができますた。
雪で線路が凍結し、電力供給もストップなんて事態にならなきゃ
こんなことはなかったので、雪にある意味感謝!…ですが、
予定が3日以上も狂ったので旅行の調整が必要になりましたとさ。 

気を取り直して広州・香港

そんで、広州からバスに3時間も乗って深圳(シェンチェン・しんせん)で

高校の先輩、KIM兄と合流!!の予定だったのですが…
結果兄者を駅で野宿させてしまいますたw

更に彼が待ってたのは深圳西駅で、俺がバスに揺られて着いたのは深圳駅。

名前だけ聞いたら近いやん、って思うじゃないすか。
でも実際は地下鉄&タクシーで1時間半の距離w

そんで、やっとの思いで合流して深圳のイオンジャスコで、
久しぶりの贅沢ビュッフェ!

もぅ…なんか…その前が竹バリバリだっただけに感動した!!
兄者も友達の結婚式出席のために中国の農村行ってたらしいんですが、
1週間も風呂に入ってないうえに、まともなモノも食べれずに
ただひたすら山田太郎物語見させられたらしいですw おつかれでーっすww

満腹な中、深圳の街を見たけど、やべーハイテク過ぎ!!
北京よりも発展してるとかどんだけー!!!
マジ日本と大差ねぇ…って感じですた。
地下鉄クオリティ超高いし!ゲーセンもありましたww
ゲームの機体も日本と1年ぐらいしか遅れをとってませんでしたw

おかげさまで、香港に着いた時の感動は100万元の夜景を除き、
ほぼ深圳にことごとく阻止されましたとさw

そして2人での旅行も楽しいもんですね。ネタも思いも共有できるし。

具体的に何があったかというと、

・偽札を掴まされた
・黒タク(違法)に騙されてお金盗まれそうになった
・俺の買った携帯のプリペイドカード偽物疑惑で店員と激しく口論した
・香港の100万香港ドルの夜景にうっとりできた
・安宿のタメにと、殺人事件でも起きそうなバイオハザードチックな
 ゲストハウスを下見しまくった。
香港ディズニーランドの狭さと閑散具合に愕然としつつも、
 がっつりスペースマウンテン5回もおかわり。
・陸路で無駄に国境を往復(深圳ー香港を1日2往復)
・最後の空港で節分豆まき敢行したw クレイジージャップw

なんかホント心から楽しかったって思えたっす!

そんで北京までの帰りの飛行機は海南航空・・・ではなくハイテク
深圳航空で予約したら、難なく帰れましたとさw ちゃんちゃん。

総括

総括として感じたこと、大きく分けて3つあります。

貧富の差

1つ目は、やっぱり中国の貧富の差って相変わらずでかいんだなってこと。

大都市の重慶ですら道を一本それたら、狂犬病にかかってんじゃないかって野犬とか鳥インフルエンザにかかってんじゃないかって狂った鶏でごった返すスラムみたいな道だったし、

深圳や北京の発展具合と汽車の窓から見た農村の何もない感じの差を見たらホントに一目瞭然だったし、

猛烈な経済発展の裏でその流れに着いて来れなくなって餓死してる人がいるって言うのは、ホントだなぁと思ったし、やっぱほっとけないと思った。

発展の功罪

けど、それと同時に感じた2つ目は、
果たして発展って本当にいいことなの!?ってこと。

なんか、汽車の中で知り合った人は皆すごく温かくて、日本ではあり得ないぐらい、家族みたいに全員で協力し合ってサバイバルしてたんだけど、

深圳とか香港とかは1人1人がすっごく忙しい感じで、
何聞いても『分かりません。』ってだけ。

本当に冷たかった。

技術が進歩しても人の心が進歩しない、もしくは退化するぐらいなら
果たして人は最先端の技術(核兵器だって当時の最新技術)と幸せに
向き合えるのかと思ってしまった。

人の心も物も同じベクトルで成長していくことは出来ないのかねぇ、と。

こんなことなら世界をもう1回原始時代に戻してやりたい!
(北京原人原理主義)

個人的な話

最後に3つ目。これはたまたま70時間も汽車に閉じ込められたから、
自分・家族・将来のことについて時間を取って考えられたって事。

その中で、毛むくじゃらは1つでかい決断をしたんです。

もっと自分に素直にならなきゃいけないと。

『他人に自分をあまり語らない』癖や『細かいとこで嘘を付く』癖は、
簡単に治るもんではないとは思うんだけども、1つ気づいたのは、
嘘ついて得てきた信頼なんて一瞬で崩れるもんだし、
嘘ついてる時点で、自分自身を信頼できてないんだなってこと。

言ってもいいウソがあることも分かってる。
人のためにつく嘘、冗談で場を和ませるために言う嘘、いわゆるネタ。

ここで言う嘘はそうじゃなくて、自分を高く見せようと、
うまく振舞おうとしてつく嘘のこと。 俺は無意識にたくさんついてた。

そんなんで得た信頼関係はいつか崩れる。
現に今の時点で既に危ない気がしている。変わらなきゃいけないんだ。

俺に対して素直な心で真正面からぶつかってくれてる子がいても、
しっかりとした自分がないから、相手もそして自分も傷つけてしまう。

もう後悔してても始まらない。改善のために動かなきゃ。
人の目があるから自分を直したいのではなく、
自分自身が変わらなきゃと思ってる。もっと自分に正直になりたい。
誰にでもありのままの自分でありたい。
嫌われるのが怖いとか思ってたら前に進めない。

とにかく、あと半年という残りの留学期間で自分を見つめ直して、
自分に正直に生きていけるようにしたいです。

そして晴れて凱旋帰国してやりたいです。それが、1つの大きな決断です。

ここからが新たなスタートだと思って頑張ります。約束は守り抜きます。


若さって良いなー。アツいなー。体感温度すげえ上がるなー。笑

でもこの宣言をしてから、虚言癖?は大幅に改善されたと思います。
逆に今は言葉を選ばな過ぎて、毎日地雷原を歩いてる感覚です。笑

てかまだまだネタ日記のストックがあって、現時点のこと
全く書けてないですが、まあゆったり構えておくことにします。

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