【入院前の心境と生存戦略】

一週間後に入院を控え、私も人並みに落ち着かない心持でいますが、入院前の心境が、これまた今までとは異なることに気が付きました。

もちろんその時々の手術内容や後遺症の出現可能性、入院や手術に対する“慣れ”の度合いによって、不安に思うことや不安の度合いも変化することは当然でしょう。
そしてその時の年齢や習熟度合いによっても、入院に対する心持は変わってくるでしょう。

というのを、今の年齢になったからこそ思うことができます。
これまた、自分自身の変化を感じられて面白いなと思います。

それで今の状態はどうなのかというと……
手術を控えていると聞くと人は、手術に対する恐怖心が強く現れることを想像するでしょう。

そこはむつみさん。
経験値があるからこその、手術という未知のものに対する恐れというものは、ございませんよ。
私には未知ではないもの。
そして抗えない未来については、流れに身を任せるしかない、それが最適解であることを知っております。

と、強がりのように見えること言っておりますが、現実、何を心配しているのかというと……

生活の安寧を脅かされることに対する恐れですよ!

というのもね、視覚が使えないという不利な条件下で、見知らぬ人に身の回りの世話をされるという状況は、私にとっては恐怖そのものですよ!
意図がくみ取られず下手に手を出され、思い通りにいかず……なんて日々が長く続くことを想像すると……ストレスで発狂してしまうわ!!笑
現実、発狂することが冗談ではなくなるかもしれないという可能性も薄々感じられることで、「隔離されるんじゃ」という恐れも湧いてきてしまう所なのです。

そうそう、なぜ今回、このような恐怖心が強く表れているのかというと……
未だに病院が、面会が制限されていることに拠ります。
一応面会は可能なのですが、一日につき一回、時間は15分に制限されているそうです。

この状況になり、今までの入院生活では母親が見舞いに来てくれていたことが、とてもありがたく、心の安定につながっていたんだなと気付かされました。
そう、分かってくれている人物が身近にいてくれていることは、安心して生活を送るうえで欠かせない事柄なんですね。

で、あれですよ、この不安の多い状況を乗り切る方策を練るのです!
ここからが本番じゃ!

この状況下で私は、いかに看護師さんと看護助手さんとを味方につけるかということが最重要事項なわけです。
看護師と看護助手に「さん」を付けるという心構えが自然と持たれている時点で、うまくやっていけることでしょう。笑

新たな環境下で味方を作るということは、不可欠な生存戦略ですよね。
結局は「自分がいかに快適な生活を送ることができるか」ということを達成するための戦略ではありながら、その目的実現のために人とより良いコミュニケーションを取り、より良い人間関係を構築するということは、自分の身の周りの人々の幸せを実現することでもあります。

そういえば、こんなに小賢しいことを考えていないときの過去の私は、自然とこの生存戦略を取ることができていました。
看護師さんは嫌いじゃなかったし、目をかけてくれている人に対して感謝の気持ちを伝える、その相手を好きになり、大切にすることが、その相手にとっても、そして自分にとっても福利をもたらす者であったんだと、今になったから振り返ることができますよね。
あれ?これはまさに、プラトンが言うところの“徳”の有益性か?

な~んだ、できてんじゃん!自分。
ということで、先ほどまで抱いていた入院生活における恐れは、自分に対する自信のありかが判明したので、克服できたっぽいです。笑

いじょう!

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