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キャリアコンサルタントとして感性を磨く

クライアントの声を聴くということは言葉にならない声にも耳を澄ます。それはノンバーバルに出るものもあれば、本当になんとなく、ちょっとした機微、呼吸で感じるものもある。それを察して、言葉を介して確認していく。

キャリアコンサルタントの方のスーパービジョンや資格対策をしていると「語彙がなくて」という方は多い。もちろん語彙を増やす努力は必要。だけどそれ以前にその小さな小さなクライアントの声に気づく必要がある。「そう言われたらそんな様子だった」ではダメで、確実にキャッチする。

それはどうしたら養われるのだろう?

多くの本に触れる。舞台を観に行く。美術館へ行く。コンサートへ行く。音楽に触れる。自然に触れる。寺社仏閣に行く。。。私はこういった活動を大切にしている。まずは心で自分が何を感じるかを大切にする。そして舞台や絵画に触れる時にはその裏にはどんな思いがあるのかを想像するようにしている。

例えばゴッホの星月夜。NYのMOMAにある名作。青と黄色のコントラストが美しい。が、じっと絵画と対峙しているとゴッホの感情が溢れ出している感覚になる。美しさ、繊細さ、やさしさ、愛情の中にある孤独、寂しさ。。人の感情、心はこんなにいろんな感情や感覚が渦巻いているんだ。初めてみた時、そういう心と向き合う仕事の難しさにおそろしさを覚えた。

日々の仕事に追われる時間だけでは、集中してこういった自分の感性を磨くことはなかなかできない。何かを心で感じる。そんな感性を磨く時間を意識して持つ。

それはこの仕事の難しさを理解するのと合わせて、クライアントを理解しようとすることにものすごく役に立っている。そして私の知らない世界が多くあること、私の知らない感覚、視野があることを教えてくれて、自分の心や人生を広げてくれる時間でもある。

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