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姉さんとの最高の思い出RWC2019

どうしても書いておかなければならないとしたら、RWC2019でしょう笑

かなり直前まで姉さんは抗がん剤治療のために入院をしていて、免疫が下がっている状態だったため、人混みNG。お互いに初戦は自宅でかな、と思ってました。が、私が読売テレビのライブビューイングに当選してしまって、どうしようかな、と思っていたら「行くに決まってる!」と。「いや、でも人混みあかんやろ。。」と言っても「見に行かへん方が身体に悪い!行った方が免疫上がるねん!」と言い切られまして、やや心配もしながら行きました。

私はその日仕事だったため、現地集合。姉さんが先に到着して席をとっておいてくれました。久しぶりにあった姉さんはちょっと痩せたかな、という印象でしたが、元気元気。応援グッズを両手に抱えて待っていました。

偶然に姉さんの横にはラグビー経験者らしき男性が。「かっこいいよな、ラッキー」とそれだけで喜んで、話しかける隙を見つけようとしていました笑。さらに飲食禁止だったのですが、お腹が減った!と途中でこっそりもぐもぐしていていたり、といつも通りの姉さんにホッと安心しました。

試合は、ロシア戦。前半の選手の緊張感が大画面から伝わってきて思うような試合運びができない状況でした。こんな時、姉さんはでっかい声で画面に「あかんやん、しっかりしー!」と叫ぶのです。その甲斐もあってかなんとか勝利。そこからはみなさんご記憶の通り、感動のベスト8。

姉さんはこのベスト8という結果に大きな勇気をもらったようでした。

次のフランス大会へ一緒に行こう!その時までは頑張って生きる!

えー私、介護しながらは嫌やしな!ちゃんと自分の足で歩いていくんやで!

なんて話していたな。

だけどこの時、「私、癌になっても男性並みの肺活量やったから、まだまだ死なへんと思う!」と、いつも話していたような確信めいた話し方ではなく、希望や祈りをこめて話しているような話し方でした。その話し方が、どこか4年後は難しいと姉さんの心の中で確信していたように思えて、私には怖かったです。

一緒にフランス大会、行きたかった。

だけど、コロナ禍の最後のトップリーグの試合を姉さんと見に行けました。しかも姉さんの大好きな五郎丸選手の試合。

今季で五郎丸選手は引退ですが、姉さんとの思い出とともに卒業のようなタイミング。

今後のご活躍を姉さんの分も祈ります。

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