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相手の話を聴くのはとても難しい

久しぶりの投稿です。

今日は大竹しのぶさんの舞台
The doctor
を観てきました。

膨大なセリフ量に驚かされる、
理解するには一回では難しい舞台でした。

プロフェッショナルなドクターが
「そんなつもりはなかった」
けれど差別をしているなど、
批判を受ける立場になるところから
始まります。

いろんな現代社会の問題への
メッセージが含まれた舞台でした。

「相手の話を聴くのはとても難しい」
というセリフがでてきます。

カウンセリングをしていると
ふとした瞬間に
「理解できた」と思う瞬間があります。
また自分がクライエントとしても
「理解してもらえた」
と感じる瞬間もあります。

ですが実は理解できたことはその時、その人が話したほんのわずかなことであり、その背景にはその人の何十年の人生があります。
そして脈々と受け継がれてきたその人の家族、歴史がさらにはあります。

その尊い月日の中のの苦しみや楽しみ、それらから生まれてくる考え方、価値観、感情は
そんなに簡単に理解できるものではないはずです。

また昨今注目されているLGBTの問題などでも
単に
こういう言葉、表現を使っちゃいけない
という表面的なことのみの理解で
自分は差別していない
理解している
などと捉えられるものでもないのでは
ないでしょうか。

その背景には多くの苦しみや葛藤が日々あり、
これらを理解しようとせず、
言葉のみを押し付けるのは
結局のところよほどひどいことを
してしまっているようにも思います。

私たちは相手の話を聴こうとどれだけ
努力しても
聴けていないことが必ずある

またマイノリティの方々を差別していないと
思っていても、無意識のうちに
相手を傷つけていることがある

という前提に立ち

理解しようと努力し続けるしかないのだと思います。

それでも時には誰かを傷つけてしまう、
という失敗をしながら。

そこ努力をしつづけることこそが
本当の優しさ、強さなのかもしれません。

わかり合おうとすることこそ。


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