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2019年6月の結婚パーティー

姉さんの闘病生活は続きました。とはいえ、抗がん剤の治療だけでなく、免疫治療なども併行して行うことで、入院している時以外は比較的元気に生活していました。一緒にいると、姉さんが癌患者だということはすっかり忘れてしまうくらいでした。

より元気になってもらいたい、という思いから、2019年の春が来ようか、という時期、姉さんの結婚パーティーを開こうということで、姉さんの幼馴染みである方と協力し、計画を立てました。

あくまで親しい方々と楽しめたらいいかな、というアットホームなパーティーを企画し、誰にきてもらうか、会場選びなど一緒に色々と計画できたのがまた楽しかったです。

姉さんの髪はまだ伸びていなかったのでウィッグだったこともあり、当日のみんなのドレスコードは頭に何かつけてくること、ということにしました。

そして6月16日。姉さんの出身地でもある愛媛からも親しい人たちがお忙しい中集ってくださいました。またすでにご高齢である姉さんのお父さんからもメッセージをいただきましたし、もちろん姉さんの自慢の息子、娘さんも出席していただきました。

姉さんが息子さんに抱きついて、最高の笑顔をしている写真は今でも見るとグッとくるものがあります。

私も日頃の姉さんへの感謝の気持ち、また元気になってもらえたら、という思いから、何かサプライズができないかな、、と思案していたら、某ラグビー選手のサインを入手することができ、当日姉さんに渡すことができました。(見ず知らずの私たちにいろんなご縁を繋いでいただいたラグビー関係者の方々には感謝しかありません。)

当日は我ながら大成功だったと思います。姉さんの最高の笑顔が見れたし、また出席いただいた皆様も最高の笑顔でした。こんなに暖かい、和やかなパーティあるんだな、と感じましたし、それはまた姉さんの人柄もあったからだと思います。

この時、約1年後に姉さんが亡くなるなんて考えもしていませんでした。ですが、その後の腹水が溜まったりなどの姉さんの身体の変化や、コロナ禍になったことを考えると、本当に最高のタイミングでの結婚パーティだったと思います。

大好きな人たちに囲まれている姉さんは本当にいつも以上に美しかったです。

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