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自分が何を悩んでいるのかすらもわからなくて苦しい。という時

偶然、A-Studioを観たら、堂本剛さんでした。
同世代で、色々とここまで苦しみながらもやさしく生きている。
そんな印象の方です。

「自分が何者かわからなくなった時期があった」
という話が出ていました。
アイドルとして求められていることに応えているうちに、
自分を見失われた、ということかと思います。
生きている意味もわからなくなった、とメディアでなかなか言えそうにないこともおっしゃっていて驚きましたが、その肩の力の抜け具合に安心しました。

私も、思春期の頃、そして20代の頃、そして管理職に就いた30代と、
あれ、若い頃は10年に1回、「私は何者なの?」
という状況に陥っていました。
(40代〜ないのは、人生のタームが変わったのかもしれません笑)

それぞれ、そうなった理由はちがうのでしょうが、
自分が何をしたいのかががわからない。
自分の性格もわからない。
自分が何を考えているのかもわからない。
自分が今モヤモヤしていることも何なのかすらもよくわからない。
何もかももうわからない。
という感覚は一緒でした。

例えば「いじめに遭う」「失恋する」など
自分が辛くなる理由がはっきりしている場合ももちろんしんどいのですが、
この「何が」しんどいのかと言われても対象すらもはっきりしない
ような感覚もまたしんどいのです。
何がしんどいのかがわからないので、
転校する、新しい恋人を見つける、などそういう解決策の手がかりすらも
見つかりませんから、当人としたらもう暗闇です。

にも関わらず、現実、受験は迫ってくる、周囲から求められることはある、
やらなきゃいけない仕事はある。というのがまた自分を疲弊させる。
という日々。
何してんだ、私は・・・と自ずとなりました。

きっと同じような感覚に覚えがある人はいらっしゃるのではないでしょうか。
そして今、そのような状況にいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

どうしたらそんな状態から抜け出せるのでしょう?

まず、どうか焦らないでください。きついとは思いますが、必ず耐えていたら光が見える時があります。
今は「そういう耐える時期なんだ」と思って無理せず、とにかく日々を淡々と過ごすこともあってもいいと思います。

そして私の場合、そんな時はとにかく自分の好きなものなどを通して元気を得て、そこからいつの間にか前を見ていた気がします。
例えばピアノを弾く、好きな漫画を読む、ネイルを綺麗にする
ケーキを食べる・・・。
好きなこと、とかやりたいこととか言われてもそういう感覚すら眩しく感じる時もあると思います。
それでも「お茶か水だったら温かいお茶がいい」とか「今はとにかく眠いから寝よう」「どうせならアロマを焚いて寝よう」
というようなその程度のやりたい、したいからでもいいと思うのです。
そういう行動を少しずつ積み重ねていくうちに、
気がつくと元気になっていたり、
急に視界が広がるような出来事が起こったりします。

何を悩んでいるのかすらもよくわからないような、そんな時期は
辛いです。しんどいです。
だからそうやって苦しい中で見出せた光はきっと、これからの自分にとって
大切な何かであるに違いありません。

堂本剛さんも、とある敬愛するミュージシャンの音楽を聴いた時に、一歩を踏み出せたとおっしゃっていました。

そういう大切なものを見つけるために必要な時間と考えると、
苦しければ苦しいほど、その先の自分を確かなものにしてくれるかもしれません。

自分の人生を諦めさえしなければ。



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