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マドモアゼル・モーツァルト

秋晴れの中!
やっとやっとマイ初日がやってまいりました。

舞台の感想をついチラ見しては
ああ、早く駆けつけたいと切望していました。

池袋にある「東京建物BrilliaHall」にて
10/20水 13時開演のマチネに行って来ました。

これからいらっしゃる方は、閲覧をご注意くださいね。

劇場の評判があまり芳しくないブリリアホールですが
私はとても楽しめました。(2階席後方サイド上手寄り)
全体の空間もよく見えましたし、オペラを使わなくても
かなり動きが伝わりました。音響は2階のせいなのか
包まれる感じまではしませんでしたが、悪くはなかったと思います。
コンパクトですが狭いとまでは感じませんでしたし
椅子の座りごこちも良かったです。男性は狭く感じるかもしれませんね。

まず見終わってお伝えしたいのは
観た後の「しあわせ」でいっぱいの気持ちです。

主演の明日海りおさん(以下:みりたん)の魅力がいっぱい。
この演目のモーツァルトとみりたんが相思相愛でしかないです。
可愛いもカッコイイもやんちゃもお茶目もシリアスも
ほんとにみりたんの魅力がこれでもかと詰め込まれた
驚きのプレゼントBOXでした。🎁

初見なので、本来ならば舞台全体を観たいところですが
やっぱりそこは半年振りのみりたんなのでオペラが外せません。
ああ、前回のエリザベートはちょうど隣のTOHO CINEMAで
ライブビューイングで観たのでした。

モーツァルトは出ずっぱりとは聞いていましたが
これ程とは! もしかすると宝塚トップの時より舞台に居ませんか?
だってね、1幕目ほとんどオペラ降ろせなくて、めっちゃ肩コリだもの。

ちょっと居ない時は、多分衣装の早替えで
ほんとに少しも気が抜けない3時間じゃないかしら。

最初に華ちゃん(華優希さん)が歌うので、すでに涙腺がヤヴァイ。

まず、こども時代のエリーザちゃん。(通称ミリーザちゃん)
いきなり、宝塚のすみれコードに引っかかるワードを言ってますが
とにかくお目目まんまるで、めちゃくちゃ可愛い。
そして、女の子の割にやんちゃモード全開。

ピアノの上に乗って踊っている姿は、Delight Holidayを彷彿とさせます。
あ、男役の頃を思い出しちゃうな。「僕」という一人称が似合い過ぎる人。

おっきなサリエリさん(平方元基さん)は
身長差や小さな手や無邪気さに心惹かれてしまったのかな。
最初からどきまぎしてるー。

コンスタンチェの華ちゃんがカワイイ上に、押しが強くて
宝塚の娘役さんとは違う魅力が、よいのです。

ベッドでストレッチやら胸上げをしながら待ってる
コンスのキュートなこと。みりたん、あんな端っこでよく落ちないな。

表情がくるくる変わるコメディエンヌ成分いっぱいの魅惑の場面。

モーツァルトの楽曲がカラフルで跳ねているみたい。
そして、小室哲哉さんの楽曲が、やっぱり心を掴んでくるなー。

二幕のあたまで、いきなりの女装! 輪っかのドレス。

ミリーザがピアノを弾き出したら止まらなくなっていく場面。
サリエリが大声でどなるところ。
あふれだす才能を目の当たりにして動揺しながらも
惹かれていく気持ちを抑えられない演技がとてもよかったです。

今回、いちばん心配していたみりたんの高い歌声ですが
とってもとっても良かったと思います。

エリザのガラコンのシシィの時は
まだ、すこーし借りてきた声のような感覚でしたが
今回の女性の音域は、きちんとそこに息づいている声でした。

やわらかくやさしく、語りかけるような演目の中の歌声。
甘く響くその声に、新たな魅力を追加したみりたんがいました。
華ちゃんと二人で歌った曲も、とてもすてきでした。

あ、みりゲーナちゃん、天使ですかね!

モーツァルトの頭の中に、もしもいつも音楽が流れていて
その溢れる音符を書きとめなくてならなかったのなら
それは、本当にしあわせだったのか、とふと疑問に思いました。

神に選ばれし者であるモーツァルトは、短い人生を生き急いで
常に音楽にさらされ、ほとばしる感情に左右されていたとしたら
あなた、という存在はどこにあったのだろう。
人々の記憶の中に、勝手な妄想の中にあって
多分、思いを深く巡らせる暇もなく、嵐のように駆け抜けていった。

そんなモーツアルトを表現しているみりおちゃんが
最後はとても不憫で、でも、光に包まれて綺麗で
人が思う大変さとは裏腹に、「モーツァルト」を
生きたであろうことが、とても誇らしい気持ちでいっぱいになりました。



次回はFC貸切公演であり、マイ千秋楽。楽しみです。

帰ったらコメディエンヌみりたんを味わいたくて
「ミー&マイガール」見ております。

いつか自分の本を作ってみたい。という夢があります。 形にしてどこかに置いてみたくなりました。 檸檬じゃなく、齧りかけの角砂糖みたいに。