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中年女性、感覚統合療法で身体を作る~私の体は餅だった

毎度毎度不思議なのは、療育を受けたあとはやたらグッタリしている割に、起きると疲れや筋肉痛がほぼないことだ。

筋肉痛があったとしても、それは
「普段か今まで使ったことのない筋肉を使った」
証左で、太もも前面の表面の筋肉は、筋肉痛はないのに、歩くときだけ伸縮して痛む。
「この筋肉…もしかして、生まれてからずっと沈黙していたの?」
そんな具合である。

あと面白いのは、背中やふくらはぎ、つまり背面が気配や察知ができるようになったらば、地面に自分が
「サクッ」
とささるような感じがするようになったことだ。
クワを振り下ろして地面にささった感じに近い。
おお、私の背中は硬くなっている。
が。
が…
身体が重い!!
太ってるとかどんくさいじゃなくて、なんか重力かかりすぎて、重りをつけてるようでたまらぬ!

と、講師の先生に伝えたら、まずブランコに全身をあずけるよう言われ、前後左右、時に強く、時に斜めに力を入れられる。

ずっとやっているとやっぱりみぞおちが気持ち悪い

次に、足のついてない平均台みたいな木材に乗り、爪先だけ、土踏まずだけで歩く。
爪先使わないと歩けねぇ!!
バランス悪ぅ!!

そして最後にこいつである

デデドン

これは真ん中に人が入って、球を回転させて何かを訓練する何かなのだが
「むつきさん、はいってみてください」
「これ、大人も入れるんですかっ?!」
「あ、大丈夫なんで~」
と、言われるがままに入り
「はい、動きますからね~」
と、ゴロンゴロン回転しながら見た療育施設の中は、子供の頃のスイミングスクールで、意味もなくプールの中で膝を抱えて回った景色に似ていた。

ふむうん?と思っていたら、出ていいですよ、と言われたので出たら、他のスタッフの皆さんからも拍手喝采であった。
「や、教えてくれる人が無茶をさせなかったり、近くの人が加害しなければ、割と変なことにもチャレンジができるんですけどね…」
と言いながら、それが幼少時、というか生まれてから義務教育終了までなかったわけで、そりゃ経験値0と同じである。

「今の自分の身体のイメージってどんなですか?」
と聞かれたので
「あ、変な重さは取れました。イメージは、サトウの切り餅……」
と、私にとっての一番の近似値を言ってもわからないようだったので
「固くて、しっかり機械で四角四面に形作られてるんです。でも、加工すると変形したりどろどろとか。焼いたらきれいに膨れるように切り込みが身体にああったりとか、そんな感じです」
「手作りのお餅ともまた違う?」
「はい、あれだと均一ではなくなる
ふむ、と講師の人が首を傾げていたが、要は市販品のかたい餅が

だいたいの人は食べたことあるよね…これ

煮たり焼いたりすると良い感じに反応して変化しますよ!ってことなのですが。

個性が出るところまでセットで。

講師の先生、これ読んでるみたいだけど、納得してくれるかな?


あと、今夜11時過ぎなのにおなかすいてきて、餅の話を書いたの、後悔してる……

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