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読書離れの時代なので、短編&SSの技術を磨いておきたい

個人的に、小説をコンパクトに短くまとめるのは、普通に長編を書くよりも難しいことだと思っています。
 
少ない文字数の中に“中身の濃い内容”を詰め込もうとすると、どうしても説明不足に陥りがちですし…
 
描写にダラダラ文字数をかけると長編化してしまうため、ある程度そこは削っていくのですが、そうすると小説が、まるでただのダイジェストか「あらすじ」のような“味気ない”ものになりかねません。
 
しかし、読書離れ(本離れ、活字離れ)が囁かれるこのご時世…
 
読書に慣れていない世代・客層の人間には、長文が忌避される傾向にあります。
 
そんな時代の中で、それでも“多くの読者”を獲得したいなら、文章・小説を「短くまとめるスキル」を身につけておく必要があるのではないか…そんな危機感が、自分にはありました。
 
…そんなわけで、一連のSSシリーズ・短編シリーズは、「1話完結の物語を、なるべくコンパクトにまとめる」スキルを身につけるための“習作”という意味も持っています↓。

(「純恋結晶(まるで純度の高い恋の結晶のような…)」のように、途中からコンプ厨魂がうずいて、謎の「縛り」をかけ始めたシリーズもありますが…。)

ちなみに、自分はこのSSシリーズを始めるまで、どちらかと言うと「長編クセ」がありました。
 
(普通に書くだけで文章のボリュームがドワッと多くなってしまい、量を抑えるのに苦労するという…。)
 
なので、正直SSというものが書けるかどうか、自信が無かったのですが…
 
何故か、やってみたら案外、さくっと書けてしまいました。
 
たぶん、途中で「こうやったら短くまとめられるんじゃ…?」というのに気づき、それをメソッド化していったためかと思われます。
 
<関連記事(別ブログ)→SSの書き方(短い小説の書き方)

自分は小説を書く際「まぐれ」や「たまたま」には頼りません。
 
もし「まぐれ」や「たまたま」で良い文章が書けたなら、それがどうして書けたのかを分析し、次回からは「通常運行」でそれが書けるようにメソッドを作ります。
 
<関連記事(別ブログ)→自分なりのメソッドを作ってスランプ予防

なので、今や「長編クセとは何だったのだろう…」と疑問に思うほど、さらっと短編・SSが書けています。
 
(「純恋結晶」シリーズで言うなら、「pixiv」さんの文字数カウントで最少479文字、最多で2962文字。「青春断片」シリーズは「小説家になろう」さんの目安で読書時間10分以内というボリュームにまとめています。)
 
こうして、短編・SSを書くようになって、しばらく経ちますが…
 
短編・SSは、読者に作者を知ってもらう「入口」としても有効な気がしています。
 
大ボリュームの長編などでは読むのに躊躇する読者も、短い時間でさらっと読める短編・SSなら、気軽に入って来てくれるような気がするのです。


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