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「作品紹介」や「あらすじ」が苦手です(それで読まれるかどうかが決まるなんてプレッシャーが酷過ぎる…)

小説投稿サイトさんに小説を投稿する際、大概はその小説の「あらすじ」や「概要」「作品紹介」のようなものを求められるのですが…

正直、自分はこれを書くのが、ものすごく苦手です。

昨今のウェブ小説界では、まずタイトルやこの「あらすじ」で「読む・読まない」をふるいにかけられてしまうと聞いているので、変な緊張を強いられますし…

「想像力があり過ぎる」のが祟り、「このパターンだと、こういう性格の読者には合わないだろう」「こういう書き方だと、こういうタイプの読者には読んでもらえないだろう」などと、様々な(複数パターンの)ネガティブ・シミュレーションをしてしまうので「書き方が定まらない」のです。

(悩んだところで結局のところ、人の好みは十人十色ですので万人に好かれる・興味を持ってもらえる「書き方」は存在しないわけですが…。)

結果、周りの書き方に「合わせて」、個性を失くしてしまったり(小説自体に個性が無いように見えてしまったり)、逆にヘンにネタに走ってしまったり…

そもそも、あらすじで「どこまで」内容のネタバレをして良いのか、そこからしてスタンスが定まっていないのですが…。

ストーリーの何から何まで明かしてしまっては、本文を読む意味が無いですし(あらすじ自体がダイジェストになってしまうので)…

かと言って、何も明かさないのでは、内容の想像もつかなくなってしまうでしょうし…

そのあたりのバランスが、どのくらいが「ちょうどいい」のか、自分の中で見定めがついていないのです。

それと、自分の小説がそもそも「一言では説明しづらい」という問題もあります。

小説を書く時、個人的な趣味でついつい「他とは違うものを書こう」「他では書かれていないものを書こう」としてしまうのですが…

そういう「他とは違う」「他には無い」要素というのは、「説明に文字数を要する」ことが多いのです。

テンプレな「お約束」なら、特に説明も要らないようなことが、それと「違う」というだけで、説明が必要になってしまいます。

そしてそれを限られた短い文章で「説明」するというのが、難しかったりするのです。

(小説の中では、そのあたりの設定は「説明」ですらなく、ストーリーの中に溶け込ませて「表現」していることも多いので…。)

仮に「説明」自体はできたとしても、その「おもしろさ」は伝わらない気がしますし…。

あと、SSなどの短い小説の場合、「そもそも本文自体が短いので、あらすじを書くと全部ネタバレしてしまう」という問題もあります。

(上に書いた「あらすじダイジェスト化問題」と一緒ですね。)

それと…自分だけかも知れないのですが…

どうにも「あらすじ」と「本編」の雰囲気が違い過ぎてしまう気がするのです。

自分の書く「本編」がどれも独特過ぎるせいかも知れないのですが…

「本編と『あらすじ』が違い過ぎない?」「この『あらすじ』から本編を正確に想像できる人って、いないんだろうな…」と、書きながら毎度、思ってしまいます…。

あらすじは簡潔にまとめるために、多少「真面目」に書いていたり、テンプレな書き方をしてしまうのが原因なのかも知れません。

本編の「あの感じ」が「あらすじ」から伝わらないのは勿体ないので、今後なんとか「あらすじ」のスキルアップを図っていきたいところですが…

何をどうすれば魅力的な「あらすじ」が書けるのか、全く見当もついていないのが現状です…。

こういう悩みを抱えている方、実は結構いらっしゃるのではないかと思います。

長距離走と短距離走に向き・不向きがあるように、仮に本編が上手く書けたからと言って、「あらすじ」も上手く書けるとは限らないんですよね…。

(もちろん両方上手く書ける方もいらっしゃるしょうし、逆に「あらすじ」の方が面白いという方もいらっしゃるかと思います。)

個人的に、「あらすじ」には本の帯のアオリ文や、セールストークの達人や、広告のキャッチコピー的な「短い言葉(文章)でインパクトを与える」能力、そして何より「自己アピール」の能力が求められている気がします。

何かと謙遜しがちで、自分(の作品)を過小評価してしまいがちなタイプには、向いていないのではないかと…。

時間の無い現代人が「あらすじ」だけで「読む・読まない」を判断してしまうのは、ある程度、仕方のないことなのかも知れませんが…

本編が面白いのに「あらすじ」だけで判断されて、読まれずにスルーされてしまうのは、作者・読者どちらにとっても「もったいない」ことなのではないでしょうか。

実際、自分も紙の本で「何でこれを、今まで読まずにいたんだ!」と後悔した経験があります。

「あらすじ」から受けるイメージは、あくまでその読者の「主観」によるイメージ(「先入観」や「思い込み」)でしかないので、実際の本編とはまるで違うことも多々あるんですよね…。


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