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「読者向けキャンペーン」がある投稿サイトは読者のリアクションが増えて良い

小説投稿サイトは、実は「リアクションする読者」の割合が非常に少ない…というのは過去記事で書きましたが…

その「リアクションする読者」を増やす施策を行っている小説投稿サイトさんがあります。

具体的にはアルファポリスさんの「読書キャンペーン」なのですが…

(↑過去の読書キャンペーンをいくつかブクマしてあります。参考までにどうぞ。)

内容は、コンテスト中の小説に「感想」をつけると、抽選で「スコア(←有料コンテンツのレンタルや、各種ギフト券やポイントと交換できる)」が当たる…というものです。

読者のリアクションと言っても「ブクマ(お気に入り)する」「(☆などで)評価をつける」「レビュー・感想を書く」など、様々ありますが…

中でも「感想(レビュー)」は一番「ハードルの高い」アクションなのではないかと、個人的に思っています。

(クリック(タップ)1つでポチッと付けられるブクマや☆評価と違い、「自分の言葉」でアクションしなければいけないわけですから…。)

「この小説おもしろい!」と思っても、「感想」となると、尻込みしてできない…そんな読者は多いはずです。

そんな読者の「背中を押してくれる」キャンペーンがあるというのは、作者にとっても大変ありがたいことです。

…とは言え、このキャンペーンの対象はあくまで「コンテスト中の作品」。

「自分の作品とは関係ない」と思われる作者の方も、いらっしゃるかも知れませんが…

このキャンペーン、読者の「感想に対するハードルを下げる」という効果も期待できると思いませんか?

リアクションすることを恐れる読者にとって、一番の難関は「最初の一歩」です。

皆さんも経験があることと思いますが…何事も「最初の一歩が一番怖くて、難しい」のです。

ある程度回数をこなして慣れてしまったなら「何でもっと早く始めなかったんだろう」「どうしてあんなに恐れていたんだろう」と思うようなことでも、「まだ何も知らない」最初の頃は、怖くて不安で仕方がないものなのです。

逆に言えば、その「最初の一歩」さえ無事に終えられれば「なんだ、わりと大丈夫じゃないか」と、次からは躊躇なくアクションしてくれる可能性があります。

なので、そんな「最初の一歩」はとても大切で、貴重なものなのです。

さらに言うと、このキャンペーンにはもう1つの大きな利点があります。

それは読者に「アカウントを持つことのメリット」が生まれることです。

ご存知のように、大概の小説投稿サイトは「読むだけ」ならアカウント無しでもできます

しかし大概の小説投稿サイトは、アカウントを持っていないと「感想」も「評価」も「ブクマ(お気に入り)」もできません

つまり「実はものすごく人気で、読者もたくさんいる」作品だったとしても、その読者が「アカウントを持っていない読者」ばかりなら、数値に反映されない可能性がある…ということです。

(PVなどはアカウント無しでもカウントされるでしょうが…PVを出していないサイトさんもありますし…そもそもランキングが「何の数値を元に」計算されているのか明示していないサイトさんも多数あります。)

作者にとって「読者がアカウントを持っていること」は、順位やポイントを左右する重大な要因なのです。

「当たればスコアがもらえる」など「分かりやすいメリット」があれば、アカウント登録してくれる読者も増えるのではないでしょうか?

アルファポリスさんでは読書キャンペーン(感想)の他、コンテストの「投票」でも抽選でスコアが当たります。

(あと、有料コンテンツのレンタルなど「アカウントを持っていないと出来ないこと」が他サイトよりも多い印象があります。)

作者は読者からのブクマや評価や感想など「リアクション」を求めるものですが…

そもそもそれらのリアクションは、読者がアカウントを持たなければ始まらないものなのです。

小説投稿サイトの諸問題を考える上で、この「読者のアカウント所持率」問題は避けては通れない重大な事案だと、個人的には思っています。

なので、もっと各サイトで「読者がアカウントを持つメリット」が増えれば良いな…と思うのです。



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