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他の作者はどんなタグを使っているのか?(タグを知れば、作品と読者のマッチングができる!)

以前から小説投稿サイト課題の1つは「作品と読者のマッチング」だと、たびたび語っていますが…

現状、個人的に「1番マッチングに『使える』」と思っているのが「タグ(
タグ検索)」です。

(「タグ検索とは何か?」については、過去記事『小説投稿サイトの小説を探す7つの方法ー「不特定多数の好み」ではない「自分好み」の探し方ー』で語っていますので、そちらをご参照ください↓。)

しかし、そんなタグを「本当に使える」ものにするためには、作者の側では「タグの最適化(最も「合った」タグを付ける)」、読者の側では「タグ検索の認知度をUPする&利用頻度を上げる」ことが必要になってきます。

今回は、とりあえず「タグ最適化」&「タグ検索」の一助となれるよう、タグ研究プチまとめ「他の作者の方がどんなタグを使っているのか」「そのタグが、どうマッチングに使えるのか」を、簡単に解説していきたいと思います。

他に「タグの研究」をしている人間はいなさそうなので、分類名は独断で勝手に付けています(…というか、そもそも小説投稿サイトの研究をしている人間自体少ないような…?)。

各項目には「おまけ」として、収集したタグのブクマ集を付けています(「タグは本来、出会えなければ使えない」ものなので、地味に便利かと…。ブクマには「はてなブックマーク」さんを利用しています。ログイン頻度の関係で、エブリスタさんよりアルファポリスさん多めになっています)。

(タグについての研究は継続して行っていますので、何か新しい発見をしたら、記事に追記する可能性があります。)

■ジャンル(カテゴリー)タグ

大概の小説投稿サイトでは、小説の投稿時にジャンル(カテゴリー)の設定ができます。

ですが、あまりにも分類が大雑把過ぎて、作者と読者のマッチングが上手く行っていないのが現状です。

そのせいか「もっと細かなジャンル(カテゴリー)分類」を、作者自身がタグで付けている例を、よく見かけます。

たとえば「ファンタジー」ひとつ取っても「冒険ファンタジー」「恋愛ファンタジー」「ダークファンタジー」「和風ファンタジー」「ハイファンタジー」etc…もっと中身の想像しやすい、より詳細なジャンル分けがされているのです。

それと、小説投稿サイトでは、意外と「コメディ小説」というジャンル(カテゴリー)を用意している所が少ないので、そのタグもあります。

ただ、人によって名前の付け方がバラバラで「コメディ」もあれば「コメディー」もあり、「ギャグ」や「ギャグコメディ」などもあったりして、統一されていません

(「お笑い」というタグもあるのですが…そちらは単なるコメディというより「お笑い芸人さんの話」が主になっています。「笑い」だとコメディなのに、「お」を付けると急に芸人さんの話になるのが、日本語の面白い所ですよね。)

他にも「ハードボイルド」や「ヒューマンドラマ」「クライムサスペンス」「グルメ小説」etc…、予めジャンル(カテゴリー)名の用意されていないものを、作者が自らタグ付けしている例が多々あります。

読者が「このワードで探せば良い!」と気づきさえすればマッチングが成立しやすいので、有用なタグなのではないかと思います。

(ですが、たぶん気づいていない読者が多いので、もっと「無いジャンルはワード検索orタグ検索で見つければ良い」という情報が拡散されれば良いな…と思います。)

■物語の舞台に関するタグ

「学園」や「王宮」あるいは「ゲーム世界」など、物語の「舞台」をタグにしている例も多くあります。

世界観の好み」で作品をマッチングしやすい、便利なタグだと思います。

ただ、やはり「ジャンルタグ」と同じく、似たような世界観でも「王宮」「宮廷」「貴族社会」「上流階級」など、タグが細かく乱立してしまっています。

■主人公/ヒロインタグ

主人公の性別性格を表すタグです。

「主人公の性別を選びたい」「こういうタイプの主人公の話が読みたい」という読者に合ったタグかと思います。

「複数主人公」「Wヒロイン」など、主人公やヒロインが複数いる場合にも、タグで明示されていることがあります。

■登場人物(職業・種族)タグ

「勇者」や「賢者」、「女子高生」や「御曹司」、「エルフ」や「妖」など、出てくるキャラクターの職業や種族名をタグにする例も多く見られます。

あるいは「ツンデレ」「ヤンデレ」など、登場人物の「性格」をタグ名にしたものも見られます。

これは、キャラクターの好みで作品をマッチングしやすいタグタイプです。

ただ、小説に登場するキャラクターは大概の場合、1人だけではありませんので「そのタグのキャラが、どのポジションで、どんな風にストーリーに絡んでくるのか」、タグだけでは読み取れないのが、少々難点です。

■関係性タグ

「兄弟」「姉妹」「恋人」「幼馴染」など、キャラクター同士の「関係性」を表すタグも、多く存在します。

特定の関係性がツボという方には、好みの作品を探すのに便利なタグです。

ただ、その「関係性」が「ポジティブ」に描かれているのか「ネガティブ」に描かれているのかは、小説によります。

たとえば「兄弟」「姉妹」などでも「仲良しきょうだい」な小説もあれば「互いに嫉妬バリバリのドロドロなきょうだい関係」もあり得ます。

「あらすじ」や他のタグをチェックして、その辺りを見極めてから読んだ方が良いでしょう。

■雰囲気タグ

「シリアス」や「ほのぼの」など、物語の「雰囲気」を表したタグもあります。

雰囲気で作品を探したい方に適したタグです。

…ただ、小説には「シリアスだけど、ときどきギャグも混じる」「前半ほのぼのからの、急転直下シリアス」など、複雑な構成のものもあります。

1つのタグで「シリアス/コメディ」など、「どちらもありますよ」と示しているものもありますが、「シリアス」と「コメディ」それぞれのタグを併用している小説もあります。

雰囲気によって地雷があるという方は、「『コメディ』タグの検索結果で出てきたのだから『シリアス無し』だろう」といった風に安心せず、全てのタグをチェックしてから読まれることをオススメします。

■展開タグ

その小説で「どんな展開が起こるのか」を示したタグもあります。

典型的なものだと「婚約破棄」や「ざまぁ」「追放」などでしょうか。

他にも様々な「展開」がタグになっています。

「この展開が好き!」というのがある方には、大変便利なタグだとは思いますが…

種類が多過ぎる上、似たような展開でも作者によって使っている文言が違うので、いろいろな意味で難しいタグタイプです。

(たとえば「主人公を虐げていた人物が後で酷い目に遭う」展開は「ざまぁ」の他「ギャフン」「スカッと(スカット)」「自業自得」「復讐系」など、1つではありません。←個人的にはこのタグ競合、「ざまぁ」より「ギャフン」に覇権を獲ってもらいたかったのですが…「ざまぁ」優勢な現状が悲しいです。ギャフンの方が語感もカワイイ(「ざまぁ」はスネ夫ママの語尾っぽい語感が、どうも…)上に自業自得感が出ていて良いと思うのですが…「ギャグっぽい」感じがしてしまうのがダメなんですかね…?)

■結末タグ

「ハッピーエンド」や「バッドエンド」など、結末を表したタグもあります。

「ハッピーエンドしか受け付けない」「こういう結末が読みたい」という読者には良いタグかと思います。

ただ…「結末をネタバレされたくない」読者には、このタグが出ている時点で「地雷」なので、「あっちの読者を立てれば、こっちの読者が立たず」な感じで、作者にとってはイチかバチかの賭けになってしまうのではないかと…。

アルファポリスさんの「感想ネタバレ防止」機能のように、一部のタグを隠すことができれば、どちらの読者にも対応できるのでしょうけど…そんな機能は実装されないでしょうね…。

■小説形態タグ

「長編」「短編」「オムニバス」「一人称」「三人称」など、小説の長さや形態・スタイルを表すタグもあります。

他にも「複数視点あり」や「オリジナル小説」「実験的作品」など、小説の「内容」ではなく、「小説自体」について説明しているものを、「小説形態」タグとして分類しています。

「小説の形態で選びたい」「珍しいタイプの小説が読みたい」方には重宝するタグかと思います。

■投稿状態タグ

「完結済」であることを示すタグや、連載(更新)ペースを示すタグ、「〇〇オンリー」(=重複投稿していない)など「作品の状態」「どんな風に投稿しているのか」を表すタグもあります。

読者に作品の状態や投稿ペースをお知らせするのには、便利なタグかと思います。



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