研究のために小説タグの収集と分類をしています
「web小説の検索方法の研究」のために、投稿小説サイトのタグの収集と分類を行っています。
具体的には、ソーシャル・ブックマークサービスを使って、各タグの「検索結果一覧」をブックマークしているのですが…
実際、これでかなりいろいろなことが分かるのです。
たとえば、小説の「完結」に関わるタグだけでも「完結」「完結済」「完結済み作品」等、様々にタグが細分化されていること…
「シリアス」系タグが、ほぼ「シリアス」一択なのに対して、「お笑い」系の小説は「コメディ」だったり「ギャグ」だったり「ギャグ・コメディ」だったりで、いまいちタグが定まっていないこと…等々。
別記事にも書きましたが、タグというものは「使っている人数（作品）が多ければ多いほど、導線の数も多くなる」ものです。
タグが細分化され、定まっていないということは、検索において不利に働く可能性があります。
（逆に、使っている人数が「多過ぎる」場合には、細分化されていた方がかえって「作品が埋もれずに済む」こともあるのですが…。）
実際、収集していると、使用人数（作品数）が１ケタというタグも少なくありません。
また、そもそもタグをフルに設定していない作品も結構見かけます。
（タグを１０個まで設定できるところを、５個しか設定していない等。１個も設定していない作品も見たことがありますし…。）
皆さん、タグの利用価値に気づいていない…あるいは、気づいていても「どんなタグを選んだら良いのか分からない」ということなのでしょうか…？
別記事にも書いている通り、サイトによってはサジェスト機能で「どんなタグが既に使われているか」が見られるものがあります。
（サイトによっては使われている件数まで分かるものもあります。）
ほど良く利用者のいるタグを選んで、他作品からの導線を引けたなら、それを通して読者が跳んで来てくれる可能性もあるのに、もったいないことだと思います。
それと、このタグ収集には、もう１つの「とてつもないメリット」があります。
それは、収集したタグのブックマークを「タグの索引として使える」ということです。
（ハッキリ調べたことはないので「たぶん」なのですが…）小説投稿サイトには「全てのタグを一覧にしたインデックス・ページ」は存在しません。
「人気のタグ」を何個か表示してくれているサイトはありますが…正直、数が少な過ぎます。
「こういうタグの小説を探したい」と思っても、偶然そのタグが人気タグだったりして目につく所に現れない限りは「タグ検索自体ができない」のです。
（ただし、エブリスタさんは検索ウィンドウからタグ検索ができるので、話が別なのですが…。）
しかし、出逢ったタグを１つ１つブックマークしておきさえすれば、次からは「偶然の出逢い」に頼らなくても、いつでもそのタグで検索ができます。
さらにはソーシャル・ブックマークを使えば、そのブックマークをさらにタグ付けで「分類」できるので、カテゴリー別にまとめたり、頭文字が同じものでまとめたりと、便利に整理整頓することができます。
（…ただ、今自分が使っている「はてなブックマーク」さんは、ブクマの「あいうえお順」での並べ替えができないので、そこがちょっと不便なのですが…。誰か並べ替えできる方法を知っていたら教えてください…。）
…そんなわけで、実はタグ収集と並行して、好きなタグ（と、そのタグが設定されている小説）を簡単に探せる「ナンチャッテ検索システム」を独自に作っています。
（タイトル画像の背景模様に使っているURLがソレです。）
「検索システム」と言いつつ、実体はただの「個人のブックマーク集」ですので「ナンチャッテ」が付くのですが…
（しかも、デザインをそれっぽくするスキルも何も無いので、検索システムらしい「見た目」を作ろうという気もありません…。）
タグは投稿作業の合間などに１人でちょこちょこ手作業（？）で集めていますので、なかなか数は集まらないのですが…
（ソーシャル・ブックマークを使っているのは、他のユーザーさんでもタグ収集してくださる方が現れないかなーという淡い期待もあってのことなのですが…さすがになかなかいませんね…。こんな狂気じみた収集癖を持つ人間は、津籠と江戸川乱歩さんくらいなのかも知れません…。）
また、タグ収集には主にサジェスト機能を使い、自作品のタグからのクリック（タップ）で集めていますので、なかなか「自分の書いている作品とは全く違う作品」のタグが集められません…。
たまに、偶然出会った作品（自作品の下部に出て来る「この作品を読んでいる人は他にこんな作品を読んでいます」のコーナーから跳んだ作品など）の「初めて見るタグ」を収集したりはしていますが…それにも限界があります。
ちなみにタグはなるべく「すべてのカテゴリー」の小説が表示されるよう収集しているのですが…
最初の頃は失敗して、カテゴリーが絞られた状態でのタグをブックマークしてしまっていたりもします…。
（アルファポリスさんでは、小説もくじページのタグをクリックすると、カテゴリーが限定された状態での検索結果が出てしまうので、「著者名」をクリックしてＷｅｂコンテンツ一覧を表示させてからタグをクリックするか、タグをクリックした後でカテゴリを「すべてのカテゴリ」に設定し直す必要があるのです。）
さらに言うと、より「埋もれた作品が発掘されやすい」ように、なるべく多くの作品に露出のチャンスができるように、表示件数をMAXに設定した上、「更新された順」で並べ替えてブックマークしています。
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