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求められる「ストーリー」について。

最近、今まで以上に活字に触れていると思う。
読むのもそうだが、こんなに毎日自分で文字を書いている(打っている?)のは、(暗黒)学生時代の漢字プリントか(ブラック)営業時代の日報作成以来だ。
どちらにしても、現在の活字に触れる時間は、とても幸せを感じる時間になっている。

小説投稿サイト(カクヨム)に、日々、せっせと小説を書いているのだが、まだまだ力不足ため、なかなかPV数も♥ももらえない。でも良いのです。
なぜなら、今まで人生の中で小説なんて書いた事なかったし、絶賛勉強中だから。
でも、やっぱりそうは言っても誰かに読んでもらいたいから、わざわざ投稿サイトにアップしているのであって、どんなものが読まれているのか気になるのが正直な所です。かと言って人気の小説を一から読む根性もなく、薄目でなんとなく広く眺めた所、少しだけ今の流行が知る事ができました。

実際、この小説サイトでは若い世代の作家さんたちが、たくさんの読者の支持を集めていますね。私自身は、昭和生まれのアラフォーおじさん(顔は童顔)なので、20歳近くのジェネレーションギャップがあるのかもしれません。でも、文章や話の進め方なんか、所謂プロ作家さんの本と違いがわからないくらい素晴らしいと感じます。たしかに、書籍化にもなるなと思う。
活字離れが叫ばれて久しいですが、全然若い世代にも需要はあるんですね。
注目されている小説をちょっとだけ覗いてみると、私でも名前は聞いた事のある「異世界転生」もの、これは、今回サイトに参加して知ったジャンルですが「ざまぁ系」「もう遅い系」なんかが人気なのか。ふんふん。この界隈の方にとっては常識でもおじさんには、とっても新鮮でした。

私もいざ、創作に入ろうと思いプロットを考える段階で、なんとなく型にはめ込む感じで作り始めました。処女作だし、いきなり応用編みたいなものを紡げるほどの自信も技術もセンスもないのは、わかりきっていたので。
でも、なんだかとんでもなく暗い物語は出来上がりかけました。
ふと、思ったんです。これ誰が読みたいねん。…って。読んで落ち込んだり、不快な気持ちにする意味があるのか。世には、たくさんの作品が日々生まれている。その中には、どうしようもないバッドエンド物もある。でも、そこには作者の意図があるし、だから読者にたくさんの影響を与える。
私は、最初の作品は明るく読んでくれた人が楽しいとか、前を向いてくれるような物が良いなと思ったのです。
そう考えた時に、今支持を集めている作品の事を思い出しました。
そうか、読者たちの願望を叶えているから、これらの作品たちは支持されているのかと。

偵察をしている時に、少し思ったわけです。
ジャンプ黄金時代の世代の私は、骨の髄までしみ込んだ物語の型がありました。それは、主人公は、とにかく報われない。恵まれない。そして、力がない。金もない。みたいなところから出発します。
でも、現在人気の物語の主人公は、最初からニューゲーム状態だったり
めちゃくちゃモテモテだったり、ステータスがめちゃくちゃ高い。
これは、正直世代的に違和感を感じました。でも、たしかにそこから始まる物語もあっていいわけですよね。そして、創作は現実と全くの別物だという事に改めて認識したんです。今更。
たぶん、これは極限までにリアルを追及する作品ばかりに触れていたからかもしれません。小説を読む前までは、ビジネス書や歴史物ばかり読んでました。フィクションを楽しむ心を忘れていたんです。創作は自由で良いし、実際できないからこそ作品に落とし込んで遊ぶもの。アニメに真剣に「こんな事ありえへんわ」とか言うのと同じ。あり得へん事を描いてるのに。

最初にいっておくと、ネット上には、これら流行っているジャンルに対してたくさんの意見があります。あって良いと考えるのが私の立ち位置です。だから、誰かの批判をするつもりは一切ありません。
誰かに読んでもらいたいから、需要のあるジャンルに飛び込むことも一つの戦略だし、私的には間違ってないと思います。ただ、現時点では、私自身は今の流行のジャンルを書ける知識も技量もない事、そして創作を楽しむために始めたので(仕事ではないので)自身が取り組んで楽しめないなぁと思ったのでそこへはいけないんですが、私が書いているジャンルの需要があるサイトがあればそこで作品を発表したら良いのかなと思いました。ちなみに「恋愛」ものを書いてます(n*´ω`*n)

例えば、パン屋さんは食べてくれるお客さんが「美味しい」と思ってもらわないと商売が成り立ちません。パン職人として拘りがあっても、それが採算の合わない結果になるのであれば生きていけない。ラーメン屋によくあるパターンですね。大将の拘りが強い店(私は、9割行きませんww)あれは、それでも店が成り立つからやっていける訳です。
芸術は、この部分が何故か発信する方も受け取る方も理解されない事が多いような気がします。
売れ線の曲を発表したら、魂を売ったなどと言われる。いや、趣味なら全然好き勝手やったら良いけど、それで食べていくんなら聴衆が求める音楽をやって何が悪いの?と思う。
映画も、たくさんの人気ある俳優さんやアイドルを起用する。物語も、人を惹きつける物を狙って作ります。だって売れないと、次に繋がらないから。
今世の中に残っているほとんどの作品(音楽も書籍も)は皆当時大ヒットしています。たまに掘り出し物があるだけ。誰かに何かを届ける時は、届ける人の想いを寄せないと受け取ってもらえないし、受け入れてももらえない。
あとは、自分がどこまで寄り添えるかかなと思う。
自分にウソをついてまで、やりたくないとか、これをやっちゃうと誰も幸せにならないなと思う事はやらなくて良いのかなと思っています。

一番良いのは、今のトレンドと自分のやりたいことが見事にマッチングする事ですね。でも、今のところ、私の場合は世の中と数年遅れて自身のトレンドがやってくるので私から寄り添っていきたいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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