感想　甦る殺人者天久鷹央の事件カルテ 知念 実希人　 連続殺人事件の犯人は四年前に死んでいた。

都内で起きている連続殺人事件
犯人のDNAが見つかった。
しかし、その男はすでに死んでいた。

表題のように蘇ったという話しではありません。
じゃ、犯人は誰なのか。

これはミステリーの王道ですが・・・
何しろ本作は長編ですから、右往左往してしまう。
犯人は、実は、接触した中にいて、一番犯人ぽくない人でした。
これびっくりでした。

犯人にもびっくりですが、そこにたどり着く謎解きもびっくりした。
そんな病気というか症状あるのかよと思わず叫びそうになった。

今回は細部までキャラの設定がきちんと生きていて
途中までは、警察が天久鷹央を敵視し情報統制をし
だから、なかなか情報が伝わらない。

桜井刑事が上に楯突いて、彼らに情報を流したことで
流れがスムースになっていきます。
産婦人科の元医師の存在も鍵になっている。
彼が証拠とともに殺され放火されてから、最後は怒涛の展開。

ただ、若干、強引さが目立つ。
ミステリーとしての完成度は推理シリーズに比べると劣ります。

2022 11 17
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甦る殺人者: 天久鷹央の事件カルテ (新潮文庫ｎｅｘ)