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感想 アジャストメントディック短篇傑作選  フィリップ・K・ディック 面白かった。さすがディックというSF作品群でした。

表題作、アジャストメントは、マットデイモン主演で映画化されています。
人は作為的に改変されている。その作業に出くわした男の話しです。

この短編集で一番オチの落差が鋭かったのは
ウーブ身重く横たわるです。
この短編のオチは秀逸でした。
これだけでも読む価値あり。

父祖の信仰は短編というよりも中編に近く、中国共産党の書記長みたいなのが世界を支配している。
ある日、薬を貰い飲んだらテレビに・・・。
そいつの正体は何かを探る話し。
なかなか読み応えあり。

ぶざまなオルフェウスは時間旅行者の話し、そのぶざまさが面白かった。

にせものは、取って代わられるという話し。
知らない間に爆破兵器と入れ替わっている。

おお! ブローベルとなりては、なかなか意味深。
異星人に改造された人間と、人間に改造された異星人が結婚する。
二人は、形態を人間と異星人の二つに時間単位で変化していく存在。

人間は異星人の妻の技術で会社を興し成功。
妻は、夫と別れたくなくて、ある決断をする。
人間の形で形を固定することにした。
逆に、夫の人間は商売のため異星人にならねばならず
異星人の形態に固定する手術を受けるという矛盾。

女は愛に生き。
男は仕事に生きる。

ということなのか。



2024 5 12

原作を読んで映画を見て比較する企画です。
映画の感想は以下に・・・





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