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感想 牧師館の殺人 アガサ・クリスティー ミスマープルものは地味だが、よく細部まで作られています。面白かった。

アガサクリスティーの作り出した探偵は二人いて
ポアロとミスマープルなのです。

僕はどちらかというと派手なポアロが好きです。
本作は、ミスマープルものです。

牧師が、自分の牧師館の不正を調べていた大佐が死んだこともあり仮の探偵役となり張り切ります
すごく真面目でいい人です

牧師や警察からすると、ミスマープルはゴシップ好きの婆さんにしか見えませんが
その観察力は一流です

こんな言葉が印象に残った

若者は年寄りをバカだと思っている。でも、年寄りは若者がバカだと知っているんだよ。


年寄りのことを軽視している彼らに対する皮肉です
結局、ミスマープルが事件をすべて解き明かすのです

この作品の面白いところは、最初に、第一容疑者である二人が自首するところにありました。
妻とその愛人の画家です。
互いに互いを庇っているように思えるのです。

だけど・・・
という展開なのがアガサクリスティーなのです。
ミステリーなのでネタばれさせませんが、読んでびっくりなラストなので未読の方は楽しみにしていてください


2024 2 10


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