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感想 三河雑兵心得弓組寄騎仁義 井原 忠政 あの有名な鳥居 強右衛門の美談に茂兵衛が絡む展開。

家康を語るに、鳥居 強右衛門の忠臣美談は不可欠。
武田軍に包囲された城から使者として飛び出した鳥居が、三河までやってきて家康と信長に援軍を乞う
援軍の約定を取り付けたが
それを城内に知らせなければならない
しかし、城は大軍に包囲されており鳥居は捕縛される
物語によっては鳥居は貼り付けにされ援軍は来ないと偽証させられる
その時、鳥居は大声で、援軍が来ますと叫ぶ
そして、串刺しにされるのです

このシーン茂兵衛がメインなのであっさり描写されていますが
その姿を見て彼の上司の若殿が意識改革するのが面白い

これで奥平の兵は奮起し持ちこたえ
さらに、信長軍は数千の鉄砲で武田軍を撃沈させ
この長篠の戦いで武田は壊滅的な犠牲をしいられるという史実があり

その部分を茂兵衛を中心に描くという展開でした。
今回は、茂兵衛は上司の若殿の姉を娶ります

そして、妹も弟も結婚します
対照的な存在として、彼の初恋の相手が武田兵にレイプされたり
さらに、乙部という茂兵衛の嫌いな男と関係を持つなど落ちぶれていくのです。

サイドストーリーも面白そうな展開です。

2023 12 20



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